今、住んでいるマンションの緑地に生えている樹木ですが、無関心でいました。
バス通りに面した場所ですが、サツキの木々と一緒に二三本植えられています。
高さは四五メーターで、葉がつやつやな常緑樹だという記憶以外に印象が薄い。
ですが、今回、赤い実が成っているのを何気に見かけたので興味が湧きました。
まあ、”赤い実のなる木”と入力してググれば、たくさんの紹介サイトがヒット。
一つのサイトでは、三十種類も紹介して赤い実は見栄えが良いからでしょうね。
それで、近所にはたわわに赤い実を付ける木があり、千両か万両だと思います。
一方、ハナミズキはまばらな赤い実で、マンションの中庭に植えられています。
だから、周囲には赤い実を付ける木がたくさんある分けで、灯台下暗しなんだ。
それで、この木がどんな種類なのか、確かめた結果は、クロガネモチでしょう。
千両(左)・ピラカンサ(右) |
黒金餅と書いてトリモチの材料になるモチノキの仲間ですが、枝が黒っぽい色。
だから、黒鉄(くろがね)色をしたモチノキということで名付けられたみたい。
金持ちの木だから縁起がいいとか、そう意味は全くないのが、ちょっと残念だ。
それで、この木は雌と雄に分かれて、赤い実の付く雌の木が庭木で好まれます。
常緑樹で年間を通じた変化も少なく、庭の背景を飾るのに向いているのだろう。
まあ、このマンションに植えられたのも、金持ちで縁起を担いで景観作りだな。
近所でも街路樹として見かけられ、冬はヒヨドリやツグミの仲間の貴重な食糧。
冬の寒々とした空気をつんざくように、ピッーヨと鳴き叫ぶのがうるさいほど。
でも、このクロガネモチの実は不味いらしく、最後に手に付ける餌のようです。
このため、最後までこの赤い実が残されるので、街路樹としての景観はきれい。
というわけで、クリスマスケーキの飾りに付く赤い実の葉は、ヒイラギでした。
セイヨウヒイラギですが、日本のヒイラギとは葉が鋸状で似通っているだけで、分類的にも全く違うモチノキ科でクロガネモチと同じ仲間ですから、冬に赤い実を付ける点では一緒で、季節の風物を美しく飾ってほしいなと思うのでした。
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