2022年5月22日日曜日

階級の低い兵士は、ロシア正教以外の少数民族出身者が占めていて、故郷から六千キロ以上離れたウクライナで命を落としている ー 従軍聖職者(ウクライナ軍事侵攻)

      
ロシアって、ウクライナ軍事侵攻では、前時代的なカルト志向の国が第一印象。
だって、最初の頃は電撃的な急襲作戦を見て、さすがロシアだとは思いました。

ところが、作戦の失敗で戦線が膠着して、ロシア兵がウクライナに留まりだす。
そうすると、占領地でのロシア兵士の生活がおぼろげながらに紹介されだした。

その中に、従軍聖職者と言う存在で、ロシア正教、イスラム教、仏教の信者達。
冒頭の写真は、チベット仏教の僧と思いますが、デールと言う民族衣装を着用。

要するに、この兵士達は、仏教徒という事で我々のイメージする白人ではない。
モンゴルと国境を接する地域には、少数民族の住む自治共和国が存在しますな。

それが、ブリヤート共和国、近隣にトゥバ共和国が存在して、仏教寺院もある。
こういった国から若い兵士が駆り出されて、ウクライナ軍事侵攻に派遣された。

これら辺境自治国家は、出生率も高く若い人も多い上に生活水準も低いのです。
なので、貧困から抜け出すのに、軍隊に行けば安定した給料がもらえる算段だ。

イスラム従軍聖職者

だから、ロシア軍内には、白人の国民よりこういった人々が従軍しております。
それに比べると、ウクライナと言う国は、ウクライナ人だけで分類的には白人。

 不幸にも、普通のロシア人は、
 モスクワやサンクトペテルブルク出身の青い目の兵士が、
 死んだ時と比べると、
 ブリヤートやダゲスタン出身の兵士の戦死はあまり気にとめない

肌の色で差別する気はありませんが、こんな言葉を発した軍事専門家もいます。
つまり、プーチンの唱えたルースキー・ミール(大ロシア主義)は白人のもの。

三位一体と呼ばれるロシア民族は、ロシア人も含めた東スラヴ人を指すらしい。
この中にウクライナ人を入れてしまって、ロシアの一部なんだという無理くり。

一方、実際に従軍した兵士は、ソ連時代にロシア国民の括りに入っただけです。
だから、戦争の大義に仏教徒まで駆り出されるのが、何とも間尺に合いません。

     
ところで、今回の侵攻では戦死すると、約千七百万円の保険金を遺族に支払う。
ただ、政府はお金がなくて、死亡よりも”行方不明”にして、安く済ませるとか。

道路に兵士の死体が散乱しているのも、積極的に回収していないからだろうな。
こりゃ、死に損だと思わざるを得ないのですが、兵士達も黙ってはいなかった。

戦場から引き揚げると、兵士の中には、略奪品を宅配便で送るロシア兵が大勢。
洗濯機にテレビ、電動スクーター、エアコン―など市民の自宅や商店から略奪。

そんな物品を隣国ベラルーシから母国へ宅配便で送っていた動画まで流出です。
そんな発送手続きの様子を収めた映像を見ると、規律もへったくれもない野盗。

他方、略奪品をめぐって、ヘルソンでチェチェン人とブリヤート人が仲間割れ。
戦利品扱いの不平等さらしいのですが、こうなると罪部着物に従軍僧など不要。

というわけで、味方の遺体は回収せずとも略奪品はちゃんと持ってきたと嘲り。
一方、ロシア正教の聖職者は、伝統的に戦争に行く兵士の武器を祝福するらしいのですが、正にカルト的な儀式を神妙に行うあたり、現代の情報戦、電子戦には全く不釣り合いで、まさかのこの侵攻で聖職者が公の場に出てくるのを目にして、時代錯誤のロシア軍は敗北必死であり、ウクライナには勝利あれと願だけなのでした。



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