2022年10月21日金曜日

動物行動学っていう、ちゃんとした分野があるのだから、アゲハ蝶にも考えがあって動き回るのだろうな ー 蝶道・Flyway(昆虫観察)

   
今年も、秋の季節が巡って、ベランダにおけるアゲハ蝶の育成も終了しました。
産み付けた卵の数も昨年に比べて倍以上になって、羽化できたのが五匹でした、

しかも、越冬のために蛹になったのが二匹で、自然界よりは高い確率なんだな。
ですが、天敵のヤドリバエに卵を産み付けられて、命を落としたのも多かった。

それでも、羽化した後、ベランダから旅立つ姿を見るのは、楽しいものでした。
まあ、昨年に比べると棲みついたヘンルーダの低木が、大きく成長しています。

葉の量が増えて幼虫もたくさん居候したと思いますが、昨年は葉の量が少ない。
それに応じて幼虫は少なめだったのですが、アゲハ蝶はそれを悟っていたのか。

つまり、産み付ける卵の数をコントロールしていたのかもしれないと思う分け。
いやあ、小さいながらも賢い生き物なんだと、変に感動してしまったりします。

それで、自分の住む住居はマンションの中で、ベランダが中庭に面しています。
この中庭は、ロの字のように住居が囲んでおり、ある種、壁に囲まれた感じだ。

なので、旅立ったら一日は中庭にたむろしていますが、そのうちに居なくなる。
あの壁を乗り越えて飛び去ったのだと思いましたが、どこへ行ったのだろうか。

確かに、近所には柑橘類の庭木も多く、そこでも目指して行ってしまったのか。
実をいうと、クロアゲハがマンションの屋上を飛び越えて行くのを見ています。

    
同じコースを飛び去るのを幾度か見て、何か道筋を覚えているような気がした。
そうだとすれば、アゲハ蝶も似たような行動から、飛び去るのかもしれません。

つまり、他の蝶と交尾のために出会えるように、道筋を覚えているような感じ。
学問的に蝶道(Flyway)と言うのですが、学者の日高敏隆が指摘しています。

では、マンションのベランダにある柑橘類をどうやって探して産卵に来るのか。
不思議ですが、近所の点在する柑橘類の庭木を調べたら、ルートがつながった。

マンションそばの市民の森には、夏みかん、キンカン、シークワーサーの木々。
そこから交通量のある道路を挟んでマンションがあり、自分のヘンルーダの木。

そこから緩やかな坂を上ってカラタチ、ミカンを通り過ぎると、また夏みかん。
その高台になった周辺には、金柑、柚子、山椒などの木々が散らばっています。

それで、蝶道と呼ばれる距離は、長くても三百メーターだから範囲内なのです。
これらを結んでいくと、ちょうど中継地点になるのが自分のマンションになる。

ならば、蝶の道を飛んでいく間に、産卵できる柑橘類の木を探したのでしょう。
マンションになくても、近くには別の柑橘類の木々がありますから移動します。

こうして、近所で生まれ育ったアゲハ蝶は、本能的にルートを覚えたと思うな。
柑橘衣類の木も寿命が長いですから、一度覚えれば、累代で産卵もできるんだ。

というわけで、自分の育てるヘンルーダだけは、寿命が少し短いのが気がかり。
そのために、枯らした際の代わりの木として夏みかんの苗木を育てているところですが、卵を産み付けても蛹になるまでの十分な食料の葉を付けるまでには、まだ時間が掛かりそうですので、それまでは、少しでもヘンルーダの低木を養生してあげようと思う自分がいるのでした。



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