かなりの存在感 |
帰宅したら、上さんが朝顔の葉が食い尽くされて茎だけだと、騒いでいました。
あの食欲が旺盛な、蛾の害虫、エビガラスズメの芋虫に蚕食されたようなんだ。
糞もベランダの床にポツポツと落ちていて、ホウキと塵取りの掃除が面倒です。
生きとし生けるものと思うと退治してしまうのも殺生で、多少は気が引けるな。
ですが、寝床に入って思案しつつも、明日の早朝に掃討するのを決断しました。
隣で寝ている上さんに話すと、反対されることもなく、あっさり実行も決定だ。
翌朝、素手で捕えるのは気が引けたので、薄いポリ袋で手袋代わりにしました。
見つけ次第、茎から剥がし取ろうとしますが、意外に足(腹脚)の力が強いな。
剥がせば、今度はクルクルとくるまり、ポリ袋をくわえ込んで離そうとしない。
相手も必死なのが分かりますが、南無阿弥陀仏と、もう一つのポリ袋にポイだ。
こうして、九匹も捕らえたのですが、そのうち一匹は土に潜る直前なのでした。
鉢の縁に静止したままで見過ごしそうになりましたが、そうは問屋が卸さない。
このエビガラスズメは、マユを土中に作るのですが、見た目が非常に粗末です。
蚕のような白いきれいな繭からは絹糸が取れて有用ですが、糸など取れません。
マユを作る蛾の仲間では、カイコはもちろん、ヤママユガ(天蚕)も有名です。
このような糸の取れるマユを作るのは、ヤママユ科で、こちらはスズメガ科だ。
人に役立つマユを作らないのに、この蛾は、幼虫の頃に大量の葉を消費します。
居候、三倍目にはそっと出しではないが、無駄食いの大食漢は看過なりません。
まあ、葉を一番多く消費する終齢幼虫では、巨大になり一目瞭然で駆除は容易。
しばしば、害虫で駆除されるのも多いのは分かりますが、今年はやけに多いな。
お盆を過ぎても、昆虫には活動しやすい高い気温が、続いているからだろうか。
一方、こちら人間様にとっては、うだるような暑さで夏バテになるのが心配だ。
というわけで、9月に入っても、三十度を超える気温が続きそうな予感がする。
そのせいか、アゲハ蝶の幼虫もすくすくと成長しておりまして、ただサナギになる頃には、初秋を迎えるので気温も多少は下がるかもしれず、例年の観察から考察するに、羽化することなくサナギのまま越冬してしまうかもしれないとも思うのでした。
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