自分の育てているスミレは、西アジア原産のニオイスミレで帰化植物なのです。
花の咲く季節が、日本に在来するスミレと違って、冬の寒い頃から始まります。
近所の市民の森でも咲いていますが、種子を採取することができませんでした。
ネットで調べると、結実は開花した後で、閉鎖花(へいさか)によるのだとか。
これは、花冠の一部もしくは全体が開かず、つぼみのまま自家受粉してしまう。
そんな現象のある植物なのですが、日本では十数種ぐらいが知られているそう。
自分の近辺で見られるのは、ホトケノザですが、最近、キキョウソウも発見だ。
そんな中、自分の栽培してするニオイスミレが、丈夫に育っていていうれしい。
花もたくさん咲きましたが、続いて閉鎖花が数多く付いているのを発見したの。
というより、結実の後で種子の入ったさやが三方に開いた状態を見つけたから。
種子は弾け飛んで、さやだけが残った状態で、つぼみを見付けたのはその後だ。
この発見から気がかりになって、大規模修繕工事で移動した鉢をチェックする。
こうして、種子の残されたさや状の花も見られたし、その生態も分かりました。
それで思い出すのは、周辺の鉢でスミレの苗が、たくさん発芽してくるのです。
見つけ次第、摘み取ってはいますが、こんなに繁殖力があるとは思わなかった。
最初の鉢が密植になりすぎたので、苗を間引いて大きな鉢に植え替えたからだ。
掘り起こしてみると丈夫で太い根が付いていて、細い根の株は花壇へ埋め直し。
マンションの花壇ですが、花壇設計のアイデアも無く園芸植物の植え方も杜撰。
ただ、花壇のブロック塀のそばなら、メインのチューリップには邪魔もしない。
なので、こっそりと植えてみると、そちらの株も健気に花を咲かせていました。
というわけで、野生のスミレは、土の養分が少なくて大きくならないと思った。
市民の森で繁殖する株は、丈が15センチくらいで、それに比べると自分が栽培中のスミレは、肥料とか植物活力液をまめに上げたりしているので、二回りは大きく育って結実もよくするので、逆に過保護はいけないのかなあと思うのでした。