マンションの大規模修繕工事が進んでいますが、住人の頭痛は植物の鉢でした。
というのも、共用部分のベランダが工事対象で、栽培する鉢は移動が必要です。
どかさないといけなくて、請負会社は中庭に一時避難の植物棚を設けてくれた。
後は、指定された二三日の間に、棚へ移動しますが、結構、大変な作業でした。
ただ、四十鉢近くもあったので、大切な鉢を残して、三分の二は処分しました。
例えば、東京都で準絶滅危惧種に指定されたウマノスズクサは処分できないな。
その一方で、アゲハ蝶の食草になるヘンルーダは、樹勢が弱くなったので処分。
代わりに、種子をまいて発芽させましたが、こちらは残して鉢置き棚へ移動だ。
鉢がどんどん移動さしてきましたが、背丈の高い植物を棚に置かない人もいた。
中には棚における背の低い植物もありましたが、鉢の所有者が寄せたのだろう。
それで、この背の高い鉢にはばたきの弱くなったアゲハ蝶が、飛んでいました。
まあ、マンションの中庭は、アゲハ蝶が良く飛んでいて、気にしませんでした。
それがニ三日後、この中庭を通った時に、何気にこの低木に視線が行きました。
何かの幼虫に肉厚の葉が食べられているようで、だとしたら、蝶の仲間だろう。
そう思って、綺麗に半円形に咬み切られた葉っぱに注視すると、何だかいるぞ。
よく観察すると、アゲハ蝶の仲間の幼虫らしい芋虫が動かずにじっとしている。
確かに、この間飛来していたアゲハ蝶を思うと、この幼虫ではないでしょうか。
芋虫は、見た限りでは四匹で、すべて三齢から四齢の段階にあると思いますな。
上さんの意見では、いつもヘンルーダで見かける幼虫とは違う気もするらしい。
クロアゲハの幼虫の白い縞模様が、似ているような感じもするといっています。
だから、この先、五齢でミドリ虫の幼虫になれば、異なる縞模様で判別できる。
というわけで、この植物にはトゲが枝にあるので、レモンの樹が何かだろうな。
実は、やむなく整理した鉢で、夏ミカンの種子から発芽させた株を育てていたのですが、これによく産卵するアゲハ蝶がいて、幹にトゲが出ていた雰囲気が中庭の鉢にも似ており、だとすれば、アゲハ蝶の仲間は、このマンションで累代の繁殖をしているのかもしれないと思うのでした。
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