2025年10月25日土曜日

然別湖ネーチャーセンターでオショロコマを問い合わせたら、結構いい加減な説明だったと今になって思う ー 然別湖(北海道・道東) 

      
母は、十勝の出身で、若い頃、然別湖に遊んだ思い出話を聞かせてくれました。
亡くなってからもうすぐ五十周忌になりますが、子供時代に聞いていたのです。

馬車に揺られながら険しい山道を登って行きながら、突然、湖面が現れたとか。
奥深い山の中にひっそりとした湖水を湛える湖面が、記憶に残ったのでしょう。

他には、米寿の頃の祖母を連れ、ドライブで湖畔を通り抜けこともありました。
祖母は、自分が大学へ入るまでおさんどんをして面倒を見てくれていたのです。

母は、自分が高校二年の頃に逝去しましたが、祖母は代役を引き受けてくれた。
そんな祖母には恩返しもせずに、進学して東京へ就職してからは会えずじまい。

だから、数年後、祖母が同居する叔父の家を訪ねた時、恩返しをしたくなった。
叔父に頼んで、温泉旅館を急遽予約してもらい、祖母と一緒に旅行をしたのだ。

叔父は、地元高校の野球部監督をしていたので、教え子が地元に多くおります。
温泉旅館で働く教え子に予約を取ってもらい、祖母と出かけたのが糠平温泉だ。

翌日、この温泉旅行から、パールラインの道路をドライブして然別湖へ抜ける。
祖母は、その後、札幌の妹に会いたいというのでそのまま運転して送りました。

まあ、これは自分史でそんな思い出もあってか、もう一度訪ねたくなったんだ。
だから、今回の旅行では、遊覧船に乗って湖を一巡りしてみたということです。

      
実は、湖には渓流魚で陸封型のオショロコマになるミヤベイワナが生息します。
昔、”イワナの謎を追う”という岩波新書を読んでいたので、興味を持ちました。

オショロコマは、イワナと比べると、さらに寒冷気候に適応した種なんだとか。
イワナよりさらに上流に住んでいるので、気候的には北海道が棲息地なのです。

然別湖は、火山活動の堰止湖ですが、オショロコマは海へ下る降海型の魚種だ。
海へ下って成長してから、河川を遡って産卵する習性が、できなくなりました。

このため、せき止められた然別湖を海に間違えて、湖と河川を往来しています。
だから、陸封型と呼ばれるのですが、ヒメマスも紅鮭の陸封型で同じ仲間だな。

というわけで、遊覧船で湖を周遊すると海と錯覚しても仕方がないと思うのだ。
湖には、ここかしこに釣り船が出ていて、このオショロコマ陸封型のミヤベイワナを獲物にする釣り師たちが、フライフィッシングのラインをロッドから優雅にキャストする姿を眺めるのも、風流なのでした。



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