平成5年12月24日滑走 |
このスキー場は、今は妙高市と名称の変わった新井市の市街にありました。
リフト山頂部で標高が180メーターほどで、平坦地にある小高い丘でしょう。
かつては、豪雪地帯ゆえ雪には苦労しなかったはずですが、暖冬傾向です。
雪不足に悩まされたはずで、スキーブームも終わると、子供達も集まりません。
こうなると、ファミリースキー場としての役割は終わってしまったかのようです。
もっとも、どんな家庭にもファミリーカーの一台ぐらいあるご時世になりました。
近場には妙高高原の有名なスキー場もありますし、簡単に出かけられます。
こうなると、市民スキー場としてがんばってきましたが、スキー客は離れました。
こうして、十年位前に閉鎖された中、スキー条例がネットで見つかりました。
最後の改正が平成十四年で、一日券が千円ですが、回数券が見当たりません。
自分が乗った頃は、回数券でも千二百円と、本当に割安なゲレンデでした。
リフトが三百メーターちょっとと短くて、乗ったらすぐ降りてしまうほどです。
それでも、コースも初中上級と分かれていて、ちゃんとバリエーションもあります。
中でも、中級コースは滑っても楽しくて、市民スキー場の割りに楽しめました。
グーグルマップで探したのですが、スキー場手前のストリートビューもあります。
ゲレンデ前を取材車が通過したようで、三本のコースがはっきり確認できますね。
グーグルストリートビューから |
この辺りは自治体が入り組んで隣接しており、平成の合併先も分かれています。
中郷村は、上越市に編入されましたが、新井市は他の二つの町村と合併しました。
現在、この二つの市の区域を地図でながめますと、実に面白い形をしているのです。
なんだか、上越市が妙高市の区域に割り込んだような形をしているのが面白い。
ただ、中郷村の住民の二割以上が、かつての新井市へ通勤しております。
しかも、上越市の高田から、この中郷区へ出向くには、必ず妙高市を通ります。
つまり、中郷と上越は山岳地帯でつながるだけで、そこに生活圏はありません。
合併の話し合いの中で、色々な思惑が働いたのでしょうが、面白いものです。
そして、この二本木には日本曹達の工場がありましたが、会社発祥の地です。
しかも、会社ロゴが雪うさぎマークとかわいいのですが、いかにも雪国らしい。
何でも、製薬・試薬会社の取り決めで、動物マークが各社に割り当てられたとか。
たぶん昭和初期の話で、未だに使用する企業も多く、大正製薬もその一つです。
ワシのマークっていうキャッチはご存知でしょうし、エスエス製薬はうさぎでした。
小宗化学薬品株式会社
『犬印の試薬』
城製薬株式会社
「みずとりマーク」 ブランド
大正製薬株式会社
1955年(昭和30年)7月、<ワシのマーク>を制定
塩野義製薬株式会社
戦前のブランド名称「松鯉印」
エスエス製薬株式会社
「うさぎマーク」がエスエスチェーンの統一マークに決定
このほか、鹿、カメレオン、雉などのマークだったりする会社もあるので、興味深い。
というわけで、江戸時代、この地域は江戸(東京)を往還する北国街道が開かれていましたので、賑わいを見せており、その後、自然に宿場町から発展した町村も多かったのですが、平成の大合併を過ぎてからは、妙高市と上越市のみになってしまったわけでして、何とも味気ない町の名称に弁別されたと、思うのでありました。
おまけ:
日本曹達㈱の雪うさぎブランドの発祥のいわれは、こちらから。
グーグルドライブはこちらから 北国街道の説明が面白いです |
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