ツルボ(記事後半で紹介) |
以前の投稿で、自宅周辺で咲くイモカタバミの花を紹介していました。
濃いピンク色で花は小さくとも、まとまって数が咲くと見ごたえはあります。
それで、種子で広まる植物ではなくて、球根のような鱗茎で繁殖します。
だから、花の咲いている地面を掘っ繰り返せば、その鱗茎が出るんだな。
実際、いくつか掘り起こして、ベランダで小さな鉢に植え替えてみました。
最初は葉が茂っていましたが、梅雨の終わりに暑くなって枯れてしまった。
どうも温暖化で地上部は枯れるらしく、また秋になれば芽を出すだろう。
なので、気にもせずにほったらかしにしていたら、全然、芽が出ないんだ。
こりゃ、おかしいと掘り返すと、鱗茎は影も形もなく消え去っていました。
結局、イモカタバミには暑い夏を乗り切れなかったのだと、判断しました。
それで、残った土はもったいなくて、他の球根植物に使ってしまいました。
残念な気もしますが、諦めざるを得ず、ところが、驚いたことが起きたの。
似たような赤紫の三つ葉が生えてきた鉢があって、土を盛っただけの鉢。
後で何か花の種を撒こうと考えていた鉢ですが、ちょっと観察してみよう。
ひょっとしたらイモカタバミかもしれず、だとしたら鱗茎は生き残ったのかな。
そう思って、毎日、水をやり続けると直径数ミリの黄色い花が咲きました。
花はすぐ散ったので、別の写真を貼ってみた |
ピンクじゃないからイモカタバミとは違うけど、赤紫色の葉は瓜二つです。
なので、カタバミの種類だろうけど、名前が気になって探してみたんだな。
ネットでは、アカカタバミらしくて、普通のカタバミより花の色がやや濃い。
まあ、花が小さいから鑑賞用の園芸植物にもならず、雑草扱いでした。
でも、咲いてくれたのだから、そのまま育ててみて冬の季節を越しましょう。
そんな面持ちですが、もう一つ、ツルボという花の種子も植えてみました。
歩道と道路の境界コンクリートの隙間に溜まった土くれに咲いていた花。
けなげに咲いて、しかも淡いピンクの花でしたが、種も付けていました。
早速、採取すると、ぺんぺん草の様な形のさやに、黒い種子が二粒。
咲いていた株自体が数株しかないので、取れた種も二十粒ほどです。
持ち帰って、小さい四号鉢に撒いてみたけど、十日経っても芽が出ない。
ネットでは発芽率が高いと紹介していたけど、使った土が悪かったのかな。
ただ、アカカタバミのように、人知れずに芽吹いてくれるかもしれません。
だから、発芽を気長に待つとして、日々、水やりを続けているわけです。
というわけで、このツルボはキジカクシ科に属してアスパラガスも仲間なの。
20センチぐらいと草丈が短いツルボに対して、アスパラガスはぐんぐん伸びて3メーターにも達するそうですが、先端の新芽の姿形は、ツルボの花に似ているようでもあり、親戚縁者の類かと改めて、思った次第なのでした。
命は思わぬ方向に続いていたんですねぇ。
返信削除生命の不思議です。
それで、散った花はちゃんと果実を付けました。
返信削除普通のカタバミと似て、その内、弾けて飛び散るでしょう。
こうして、生息範囲を広げるんだおうなあ。