その名は、”もんた”君で、仏頂面の面構えもよく、貫禄すら感じてしまいます。
手足がやけに短いのですが、これってマンチカンの猫さんの仲間なのでしょう。
耳が立っているので、折れているスコティッシュ・フォールドではないはずだ。
飼い主さんは保護猫の譲渡会で一目ぼれしたそうですが、確かに愛嬌はあるな。
ただ、一歳を過ぎた現在、もそもそと動き回る緩慢な動作が機械仕掛けみたい。
まるで、中に人が入ったような着ぐるみの仕草は、もっさり、まったり感です。
ところが、ユーチューブでは、子猫の頃に快活に動き回る姿があったので驚き。
成長の遅い猫は一歳半で大人になるそうですが、もんた君も成長がゆっくりか。
ただ、最近は動きも鈍重で、よだれを垂らしたり、食事の動作ものんびりだな。
それでツイートでは、小猫症(ドワーフキャット)の病気も指摘されています。
これは、先天性の病気で、ホルモン異常で子猫ほどの大きさに止まってしまう。
人間で言えば小人症と同じような症状で、猫の発症はとても稀なケースらしい。
確かに、この症状が現れた猫さんを画像検索しますと、たくさん見つかります。
中でも、このもんた君とそっくりな猫さんが、モスクワで生活していたんだな。
とても容姿が似ていますが、特色は手足に白い靴下を履かせたような毛並みね。
これは、靴下猫とか足袋猫と呼ばれていますが、両方とも手足の先だけが白い。
猫さんの特徴としては、一番最初に頭と尻尾に色柄が付いて行くパターンです。
このため、頭としっぽの色柄が違う猫はいないので、このもんた君もその通り。
それにお腹も白くて、これは猫の保護色だからで、黒と白のツートーンカラー。
この色柄の猫では、英国スループ艦アミシストの一員だったサイモンが有名だ。
二等水兵さんがこっそり艦内に連れ込み、餌をあげながら面倒を見ていました。
この香港生まれの猫さん、船内に棲みつくネズミを捕らたりでカミングアウト。
やがては艦艇のマスコットに昇進して、艦長が交代しても乗船し続けたんだな。
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それで、このサイモンは戦闘の爆弾破片で負傷しましたが、命は助かりました。
史実に名を残す”揚子江事件”ですが、サイモンは何とか戦火を潜り抜けた分け。
ニュースでも誉め称えられ、従軍記章とディッキンメダルまで授与されたんだ。
この勲章は、戦争で活躍した動物に与えられますが、猫ではサイモンただ一匹。
伝書鳩や軍用犬で占められるのですが、ネズミ捕りで授与されるとはさすがだ。
というわけで、亡くなった後に立派な墓まで残されたという、出世頭の猫さん。
片や、もんた君は飼い主さんの手厚い世話で悠々自適に暮らしていますが、他方、不機嫌顔で世界的な人気を呼んだ「グランピー・キャット」は小猫症でやや短命だったので、彼には趣味の日向ぼっこでも満喫しながら、一日一日を楽しんで生きてもらいたいと願う自分がいるのでした。
明けましておめでとうございます。
返信削除本年も宜しくお願い致します。
猫ちゃん可愛いね。ほっこりほっこり。
こちらこそ、よろしくお願いします。
返信削除緊急事態宣言が出るとか出ないとかで、あわただしい世相です。
それでも、お休み中は散歩をしながら、近所のノラ猫さんと会うのを楽しみにしています。