2021年1月19日火曜日

この描種は、明治時代に渡って来た新参者ですが、ロシア皇帝にも寵愛されたという折り紙付で、気高すぎるのが難らしい - ロシアんブルー(ぬこさん)

野良でもロシアンブルー

東南アジアのタイに暮らしていた頃の思い出ですが、野良犬がやたらいました。
アパートの目の前の通りは袋小路でしたが、ニ三匹は必ずうろついていました。

首輪もつけていないし、野良犬かと思いましたがどうも棲みついているみたい。
それで、トラックで売りに来る八百屋で買い物するのが日課でしたが、問題だ。

どうも、現地人と外国人は雰囲気が違うようで、見つけると吠えたててきます。
屋台のおばちゃんによると、通りのみんなで世話をしているような話っぷりね。

実際、あちらこちらの街中で、のんびり生きている犬たちを見かけるのも事実。
どうやら、その一帯に住む人々や寺院などからエサを貰っている地域犬らしい。

番犬でもないが、夜中に変な人間が来れば、吠えたりするので役に立つのかな。
まあ、タイは仏教国なので、生き物の命を大切にする教えが一般的なのでした。

だから、お腹が空いた犬たちにエサをあげたり、世話をすることは普通で自然。
人間様が世話しているんだから、外国人だって差別せず、吠えないで貰いたい。

サムロイヨッドのゲストハウスにて

一方、猫さんは意外に少なくて、吠えないから番犬の役割もなく見かけません。
それでも時々は見かけましたが、こちらは完全にペットのような雰囲気でした。

どうも人間というのは、猫さんの顔をかわいく、愛くるしく見てしまうのかも。
この間のNHK番組の「チコちゃんに叱られる!」でも、そんな設問だったな。

大きくなっても赤ちゃんと同じ顔つきだそうで、ベビーシェマとかいうらしい。

そういえば、小猫から大人になっても、丸い顔立ちの猫は、かわいいものです。
ですが、冒頭の写真の野良、ロシアンブルーの猫さんは、目つきがやや怖いの。

だって、目の色がエメラルド色をしていて、細目にすると眼光が鋭いのでした。
アッシュブルーと呼ばれる毛並みも美しいのですが、そんな猫さんが宿なしだ。

柏尾川の土手沿い辺りに棲みついていますが、餌やりの人もいて悠々自適です。
それで、このロシアンブルーという猫は、人になつきにくい性格を持ちます。

目がエメラルド色

エサをあげていたおばさんも、撫でるのに二年も掛かったと言っていたぐらい。
なので、野性味をまだ残しているのかもしれませんが、結構値の張る猫さんね。

ネットで検索したら、一匹で二十万円台の猫さんもいたぐらいで、驚きました。
というわけで、自分が住んでいるエリアは、餌やりおばばが至る所で出没中だ。

いたち川沿いの遊歩道に住んでいる猫さんなんか、散策するご老人、ご婦人になついてしまって、ご飯の時間になると餌場まで連れて来てもらったりしているほどでして、これぞタイで見かけた地域犬ならぬ、地域猫として皆から愛されているのかもしれず、片やこのロシアンブルーは生来のなつきにくい性格から、孤高の野良を歩むのかもしれないなと、思ったりもするのでした。


おまけ:野良とは思えないほど、いたち川のメタボ野良



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