2021年3月14日日曜日

息子たちの命を奪った教員が弔問に来なくなったと、悲憤慷慨する親御さんの話を聞くと、ファミリーゲレンデにも黒歴史はあるんだな ー 那須温泉ファミリースキー場 (那須町・栃木県)

平成15年3月8日滑走
   
ファミリースキー場と名付けられているだけあって、上級者コースがないんだ。
初級と中級のコースは、最大斜度が25度までと本当にご家族連れのゲレンデ。

リフト(索道)の距離も、400m、284mとカップヌードルが出来上がる3分間。
これほど短いリフトは、昔、鳴子上野々スキー場の投稿でも取上げていました。

まあ、そんなコンパクトなゲレンデだから、迷子になってもすぐ見つかります。
だから、ファミリーと銘打ったのだろうが、那須は家族連れも多いことだしね。

サファリパーク、どうぶつ王国、りんどう湖レイクビュー、アルパカ牧場など。
中には、宝石探しトレジャーストーンパークまであって、やっぱり観光地だな。

それでも、ロープウェイの掛った那須岳は、日本百名山の一つに選ばれていた。
しかも、縦走で北側へ下ると、山歩きでしか行けない秘湯三斗小屋温泉もある。 

    
紅葉も関東地方ではいち早く楽しめる山塊ですが、那須岳という山は総称だな
実際は、主に茶臼岳、三本槍岳、朝日岳の峰で構成して、最高峰は三本槍です。

地図帳を見て、標高1,917mと表記されるのは、この三本槍を指していますな。
みんながロープウェイで簡単に頂上まで登れる茶臼岳は、これより2m低いの。

なので、最高峰を目指したかったら、日帰りで可能なので縦走をお勧めします。
ところで、このファミリースキー場は、スキーヤーには実に地味な存在でした。

まあ、冬のレジャーお遊びだし、スノボー禁止だから若い人も注目しませんな。
ところが、平成29年、すぐそばで那須雪崩事故が起きてゲレンデは一躍有名に。

当時、栃木県の高校で山岳部の生徒らが、合同で春山登山の合宿を行いました。
ざっくり言いますと、複数の高校が参加して五つの集団に分かれて訓練をする。

このスキー場の隣接地が出発点ですが、登山の訓練はゲレンデ外の急斜面です。
テント泊もありましたが、狙いは茶臼岳頂上を目指して冬山ルートでアタック。

クリック拡大でチェック

当日、雪崩発生の危険がある高さまで雪が積もりましたが、強行してしまった。
実際、合宿前は雪が少なくて、訓練しやすい環境がそうさせたのかもしれない。

しかし、指導教官がいたのだから、諦めて無理せずゲレンデですればよかった。
そして、雪崩に巻き込まれた講師が、無線で本部を呼出しても応答もなかった。

何だか、全体の行動管理が杜撰だったような気もしますが、犠牲者が八名なの。
というわけで、この痛ましい事件でファミリースキー場を有名にしたのも皮肉。

まあ、個人的には家族連れでちんたら滑っているゲレンデとしては、うってつけだと思いますので、泊りがけで出かけて、滑りに飽きたらアルパカを見に行ったり、宝石探しをしたりしながら、冬の那須を楽しめばいいのだと思ったのでした。
   
おまけ:パンフをネットから拾ったぜ
クリックでPDF閲覧



いいねと思ったら、三つポチっとね!
にほんブログ村 スキースノボーブログへにほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへにほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へ
にほんブログ村    にほんブログ村      にほんブログ村 



0 件のコメント:

コメントを投稿