平成15年3月8日滑走 |
ファミリースキー場と名付けられているだけあって、上級者コースがないんだ。
初級と中級のコースは、最大斜度が25度までと本当にご家族連れのゲレンデ。
リフト(索道)の距離も、400m、284mとカップヌードルが出来上がる3分間。
これほど短いリフトは、昔、鳴子上野々スキー場の投稿でも取上げていました。
まあ、そんなコンパクトなゲレンデだから、迷子になってもすぐ見つかります。
だから、ファミリーと銘打ったのだろうが、那須は家族連れも多いことだしね。
サファリパーク、どうぶつ王国、りんどう湖レイクビュー、アルパカ牧場など。
中には、宝石探しトレジャーストーンパークまであって、やっぱり観光地だな。
それでも、ロープウェイの掛った那須岳は、日本百名山の一つに選ばれていた。
しかも、縦走で北側へ下ると、山歩きでしか行けない秘湯三斗小屋温泉もある。
実際は、主に茶臼岳、三本槍岳、朝日岳の峰で構成して、最高峰は三本槍です。
地図帳を見て、標高1,917mと表記されるのは、この三本槍を指していますな。
みんながロープウェイで簡単に頂上まで登れる茶臼岳は、これより2m低いの。
なので、最高峰を目指したかったら、日帰りで可能なので縦走をお勧めします。
ところで、このファミリースキー場は、スキーヤーには実に地味な存在でした。
まあ、冬のレジャーお遊びだし、スノボー禁止だから若い人も注目しませんな。
ところが、平成29年、すぐそばで那須雪崩事故が起きてゲレンデは一躍有名に。
当時、栃木県の高校で山岳部の生徒らが、合同で春山登山の合宿を行いました。
ざっくり言いますと、複数の高校が参加して五つの集団に分かれて訓練をする。
このスキー場の隣接地が出発点ですが、登山の訓練はゲレンデ外の急斜面です。
テント泊もありましたが、狙いは茶臼岳頂上を目指して冬山ルートでアタック。
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当日、雪崩発生の危険がある高さまで雪が積もりましたが、強行してしまった。
実際、合宿前は雪が少なくて、訓練しやすい環境がそうさせたのかもしれない。
しかし、指導教官がいたのだから、諦めて無理せずゲレンデですればよかった。
そして、雪崩に巻き込まれた講師が、無線で本部を呼出しても応答もなかった。
何だか、全体の行動管理が杜撰だったような気もしますが、犠牲者が八名なの。
というわけで、この痛ましい事件でファミリースキー場を有名にしたのも皮肉。
まあ、個人的には家族連れでちんたら滑っているゲレンデとしては、うってつけだと思いますので、泊りがけで出かけて、滑りに飽きたらアルパカを見に行ったり、宝石探しをしたりしながら、冬の那須を楽しめばいいのだと思ったのでした。
おまけ:パンフをネットから拾ったぜ
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