2021年4月17日土曜日

架橋、舞姿、千秋、紗矢佳、茶々丸、矢車なんて、洒落た品種の名前を命名したのも、日本の伝統的な園芸植物の位置づけが分かるような気がする - 曜白アサガオ(ガーデニング)

蓮華草の花
             
今年は陽気がいいのか、二週間ほど季節が前倒しで進んでいるような感じです。
この横浜でも既に桜は満開になっていて、四月初旬でひらひらと散り出す始末。

去年の秋に植えて咲いた蓮華草も同じく、満開の時期を過ぎて散り出しました。
なので、一部は緑肥にする目的で、鉢の土にすき込んでポリ袋にしまいました。

すき込むと言っても、地上部の草丈の部分を束ねて剪定ばさみで切り刻みます。
それを鉢の土に混ぜて、後は赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトも足しておく。

このポリ袋ですが、百均の透明なゴミ袋を二重にして、黒いゴミ袋で包みます。
そうすると、日光で熱を吸収して、内部で発酵分解を促す目的があるんんだな。

この植物はマメ科なので、空中の窒素成分を土壌に固定する優れものなのです。
緑肥にしなくても土壌改良はできるのですが、すき込んだ方がより効果は出る。

だけど、来年の種子も確保するので、受粉が成功して大きな鞘はそのままです。
このまま、種が取れるまで待とうと思いつつ、ガーデニングの季節はもうすぐ。

それまでには、すき込んだ土に緑肥の養分も馴染んで、適度な土になるだろう。
ちょうど五月初旬になり、その用土でアサガオの種子を撒いて発芽させますか。

例年の通りなのですが、グリーンカーテンとしてベランダで栽培する予定です。
アサガオもつる性植物の仲間ですが、今年はフウセンカズラも育てるつもりね。

以前の投稿で紹介した通り、ご近所で種子を分けてもらったし、ゴーヤもある。
加えて、曜白アサガオの種子もダイソウで購入したから、カラフルに咲くかな。

パクチーとセット購入

この種類のアサガオ、最近は近所でも咲いており、見かけるようになりました。
恐らく、ダイソウが売る廉価な種子のおかげで、気軽に栽培されるのでしょう。

それで、原産地が中国と書いてあり、さすが労賃の安い国と思ってしまいます。
まあ、この価格設定は驚異でもありますが、気になるのはパッケージの写真ね。

色とりどりに咲いていますが、この花は本来、ピンク、青が定番の色合いです。
中に十粒が入っていましたが、一色二粒として五色は咲いてくれるのだろうか。

そんな捕らぬ狸の皮算用をしたくなりますが、この曜白種は意外に歴史が浅い。
新種としてリリースされてからまだ四十年ほどですが、はや中国製がのさばる。

まあ、新種をもたらした米田芳秋氏は、数多くの交配を繰り返した苦労人です。
マルバアサガオとアフリカ系アサガオの交配が340回に及んだほどなんだな。

その理由として、百回中二三回だけしか実を結ばなかったので交配が進まない。
それでも栽培を続けながら、その雑種に日本系アサガオを改めて交配しました。

その結果が”架橋(かけはし)”という品種で、種苗会社のサカタもタイアップ。
こうして発売されたのですが、今や中国がパクってダイソウに卸しているんだ。

     
だから、百円で買えてしまいますが、この色とりどりの花には命名があります。
写真を見てもお分かりの通り、架橋、舞姿、千秋、紗矢佳、茶々丸、矢車など。

本当なら命名された種子を購入してもいいけど、そんなにこだわりがないから。
近所では、赤と青ぐらいしか咲いていなくて、百均の種子も二色ぐらいだろう。

まあ、撒いて栽培して咲けば、花の色が分かりますから気長に育てるとします。
というわけで、この曜白種は、花弁の外縁が白くなる性質を利用したものです。

“覆輪”と言って優性遺伝子のため、昔から種類が存在していたのですが、この遺伝子の影響で、今回の曜白アサガオのように、覆輪が曜の先から花の内部に向けてわずかに入り込み、白くなる性質が現れた理由がまだ判明していない点で、まだ新しい品種には違いないんだなと思うのでした。



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