今年は寒暖の差が激しい陽気で、桜も満開まで思ったより時間がかかりました。
それで、平年より三日遅れの4月4日、横浜地方気象台は満開を発表しました。
一方、自分は三月末で円満退職になって、今は自由気ままな定年生活に突入だ。
と思いたかったのですが、住んでいるマンションが大規模修繕工事に突入です。
このため対象のベランダを事前に整理するのが必要で、てんやわんやの大掃除。
送別会でへべれけに酔って帰った翌日から、毎日掃除する羽目になって重労働。
ベランダにはガーデニングの鉢が、四十以上もあって百均の樹脂製だらけです。
鉢を裁断してつなぎ合わせて大きくしたりと、それはそれでDIYで面白かった。
ただ、そんな見てくれが不細工な鉢も保管先も見つからず、廃棄処分を決めた。
用土も不要になったわけですが、ラッキーなことに修繕業者が回収してくれる。
まあ、ヘンルーダを栽培した鉢もあって、アゲハ蝶が混んで食べる植物なんだ。
昨年末、全ての幼虫が越冬して蛹になっていきましたが、どこかに逃走したの。
どこに蛹を作ったのかも分からなかったのですが、この大掃除で発見しました。
三匹がベランダで蛹になっていましたが、一匹は鳥に食べられてしまったんだ。
羽化直前のようでしたが、イソヒヨドリがべランダで泣いていた早朝の事です。
ベランダに出てみると、蛹は跡形もなくなって捕食されたと分かってしまった。
すごく不憫なことをしたと思いましたが、残った蛹が何とか羽化してくれたの。
それも、桜の満開の翌日で、ベランダの足場で網が張られる直前だったのです。
というわけで、羽化したアゲハも自由に大空に羽ばたけるように祈っているの。
他方、古いヘンルーダの鉢は処分してしまい、昨年秋に新しく種まきした株もまだ若くて小さいので、アゲハ蝶が卵を産み付けられるようになるには、まだ当分先のことになるなと思ったのでした。