前回の投稿では、レモンの木に付いたのはアゲハ蝶の幼虫だろうと考えました。
ただ、イモ虫の個体としては、よく見るアゲハ蝶の幼虫より大型なのが奇妙だ。
他の芋虫は、よく見るアゲハ蝶とほぼ同じぐらいのサイズで間違いないだろう。
なので、この一匹だけが異様に大きかったのですが、最終齢の脱皮で雲隠れだ。
どこに行ったのか分からなくなりましたが、代わりに上さんが発見したと報告。
携帯で写真まで撮ってくれて、よく見ると、それは紛れもなく違うアゲハです。
それが冒頭の写真ですが、ナミアゲハと区別のつくポイントは、腹部の縞模様。
上から見て、ナミアゲハは、V字をした白か黒の比較的単純な帯をしています。
それに比べて、カラスアゲハの背中模様は、幾何学的な紋様で特徴があります。
次に、ヘアバンドの付いた目のように見える眼状紋にも、違いが見て取れます。
ナミアゲハは、眼と眼の間に二重半円が並びますが、クロアゲハは不明瞭だな。
その円の模様の並びも大雑把で割と区別がつけやすいので、区別は付くだろう。
こうして、クロアゲハとナミアゲハの幼虫が仲良く暮らしていると確認できた。
次に、ナミアゲハの最終齢は、まだ一匹で、他にも二三匹は暮らしているんだ。
ただ、四齢目の一匹は、寄生虫に侵されたて、他の虫に食べ尽くされたんだな。
かわいそうな気もしましたが、一方で、自分のヘンルーダの幼虫はどうかなあ。
一匹だけですが、三齢幼虫で背中の白帯模様が明確なのでナミアゲハのようだ。
一年目の若い苗木なので、幼虫が多く居ついたら食べ尽くされないか心配です。
というわけで、このマンションにクロアゲハが産卵にやってくるのが分かった。
これまでは、マンションの階上を高く飛び越えていくクロアゲハは、何度も見かけていたのですが、大規模修繕工事のおかげで、レモンの鉢を中庭に仮置きしてくれたおかげで、クロアゲハの繁殖をこの目で確認できたから、幸せな気分なのでした。