2018年9月12日水曜日

昭和32年、南極観測船「宗谷」が氷の海で身動き取れずに、ソ連の砕氷艦オビ号に助けられた話を思い出した - 知床観光船「おーろら」(道東観光開発(株))

知床観光船、おーろら2
この船が、宇登呂港へ入ってきたとき、船首がペロンとした形でした。
最近の船は、バルパス・バウの球状船首と言って、突き出ているんだ。

でも、この観光船、オーロラ号はツルンと滑らかに船底へ流れています。
これだと燃費が悪くなるので球状船首にする船が多いけど、わざとかな。

観光船と言っても乗り物なんだから、経済効率の良いデザインを選ぶはず。
ところが、それを無視するかのように、昔風の形で不思議に思いました。

それで、北海道旅行から帰宅してから、この観光船を調べてみました。
ネットのホームページを見たんですが、トップの右側バナーに驚きます。

だって、”網走流氷観光砕氷船おーろら”と書いてあり、冬も運行するんだ。
それに、初めから観光用に設計された、世界初の流氷観光砕氷船なのです。

PDFで中身はこちらから

一方、世界で運航中の観光砕氷船は数隻ありますが、元来の目的が違います。
最初は、氷海で航路を切り開きながら、旅客や物資等を運んでいたのでしょう。

加えて、日本の砕氷船と言えば、南極観測船として有名な”しらせ”があります。
このオーロラ号の設計も、しらせと同じ会社で、ノウハウが生きているのかな。

砕氷船というのは、南極や北極を探検したりするイメージが強いんだけどなあ。
だけど、北海道のオホーツク海沿岸に着岸する流氷は、ある意味、季節の風物。

これを観光に仕立てるのは、そこに人々が暮らして生活しているから当たり前。
何れにしても、あのペロンとした丸い船首でガリガリ氷を打ち砕いて進むんだ。

でも、本当はオーロラ号は砕氷船で就航したので、夏の知床観光は副業かな。
だから、本当の性能を発揮するのは、冬季の流氷の海ということになるのです。

他には、ガリンコ号なる、アルキメデスの原理による推進装置つきの船もある。
こちらは、紋別観光の目玉だけど、オホーツク流氷科学センターも面白いよ。

パンフの中身はこちらから

真夏でも氷点下20度を体験するコーナーもありますが、網走も負けていない。
対抗して、おーろら号で流氷観光を行ったり、流氷科学館までオープンした。

こうなると流氷観光様様で、冬場に観光のウリが少なかっただけにありがたや。
知床半島を見たら、次回は真冬に流氷観光に出かけたくなってしまいますな。

というわけで、おーろら号の船体構造だけで、投稿できてしまう奥深さなんだ。
これも、オホーツクの海を真っ白に覆い尽くす、日本でここにしかない 北海道の冬の風物詩、流氷だからこそ、魅せられる壮大なパノラマが、寒さすら忘れさせてくれる分けでして、そんな魅力に、道産子は自慢したくなるのでありました。

4時間コース、六千五百円也



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