2021年12月21日火曜日

自然現象、森羅万象を陰と陽という二つの対立するものに分けて理解する中国の思想に思いを馳せてみる ー カクレミノ(ガーデニング)

       
自分の住んでいるマンションは、すごく日当たりの悪い共用部の庭があります。
一階のエレベーター通路先ですが、ここの住民玄関は少し奥まっているんだな。

このため、玄関のドア幅と同じ通路が設けられて、その長さは三メーターほど。
入口には門扉もありますが、その脇にはデッドスペースができてしまいました。

白い砂利が敷かれていますが、これが日当たりの悪い共用部になっているんだ。
何もなければ、殺風景な空間が出来上がってしまいますが、何とかしたいもの。

このため、樹木が植えらたようですが、かなり年月が経つのに成長していない。
それもそのはず、日が当たりもしないので、枯れないのが逆に不思議なほどだ。

葉っぱの形状も三裂なのが特徴的で、ググって知らべるとすぐに判明しました。
名前は”カクレミノ”で、漢字では”隠蓑”と書いて想像上の宝物に由来するとか。

鬼や天狗の持ち物で、まとうと姿を隠せる蓑の形状から、例えられたようです。
まあ、このマンションのように目隠し代わりの庭木として、うってつけだろう。

つまり、日照の少ない日陰を好む植物が存在しているのは、ちょっと驚きだな。
植物は、光合成のために日光が必要と思ってきましたが、ひねくれ者もいます。

学術的には陰樹といいますが、 他方、日なたに生育するのを好むのが陽樹です。
それで調べたら、ガクアジサイ、ツバキ、スギ、ヒノキ、ヤツデなどが陰樹だ。

北向き斜面で見かけたヤツデ
    
誰しもが知っているような樹木ばかりですが、ヤツデの木には思い出があるな。
実は、亡くなった母親が、玄関で大きな鉢植えのヤツデの面倒を見ていました。

この木は、関東より温暖な地域に生育するので、生まれ故郷の北海道では無理。
社宅の知い合いが育てていたのを分けてもらったらしく、大切にしていました。

だから、北海道で珍しい樹木なのに知っていたけれど、これが陰樹だったとは。
というわけで、就職で温暖な横浜に住んだら、ヤツデは見飽きてしまいました。

他方、カクレミノも温暖な地域にしか生育しない樹木で、こちらはマンションに住んでから初めて知った樹木なのですが、日陰は冷涼な北海道でもイタヤカエデ、コブシなどの陰樹が生育していると分かって、少し驚いた気持ちの自分なのでした。



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