2023年1月9日月曜日

ピアノが弾けなくて音大受験を諦めたのに、クラシック・オーケストラ音楽の作曲家として大成したものすごさ - すぎやまこういち(作曲家)

B面でも大ヒット
     
日曜日の夜は、NHKのEテレ番組でクラシック音楽を楽しむようになりました。
番組名が”クラシック音楽館”ですが、今宵は東京都交響楽団演奏会でびっくり。

だって、演奏作品が交響組曲の”ドラゴンクエスト”で、ゲームソフト音楽です。
作曲したすぎやまこういちさんは、元来、歌謡曲の作曲家でヒット曲も多いな。

グループ・サウンズの筆頭、ザ・タイガースの”花の首飾り”はヒットしました。
他には、ガロの”学生街の喫茶店”も大ヒットして、コマソンの作曲も多数ある。

なぜ、ゲームソフト音楽を手掛けたのかは、本人がゲーム好きだったからです。
このソフトを企画したエニックスに対して、将棋ゲームに質問があったらしい。

プレー中に、コンピューターの駒の組み方に疑問を抱いて、手紙を書きました。
要するに郵便で投函したわけで、当時は、まだスマホのEメールはありません。

まあ、任天堂ファミコンの時代ですから、時代はまだゲームソフトの黎明期だ。
それでも、作曲家でもゲーム好きな人がいるのが分かって、依頼を受けたんだ。

実際、ゲーム音楽は作曲済みでしたが、これが没になり白羽の矢が当たります。
だから、「ドラクエI」の作曲に与えられた時間は、わずか一週間だけでした。

   
しかも、初期のファミコンハードは性能が低く、音の表現が三音に限られます。
当時は、ピコピコの効果音で、メロディーが流れてくるだけでも画期的だった。

だけど、培った作曲の技量がものを言って、必要な音を絞り込む作業に専念だ。
こうして、無駄な要素がそぎ落とされ、ゲームを表現する主題旋律が完成する。

つまり、後年、交響組曲へ発展できたのは、この制約条件があったからだろう。
そんな風に思いますが、それが、交響楽団の作品で取り上げられるのはすごい。

というわけで、彼は「聴き減り」のしない曲を作ることがモットーなのでした。
生前、本人が語ったこととして、ゲーム音楽は、同じ曲を繰り返し、長時間聴くことになるから、地味でもいいから、何回聴いても飽きない曲でないといけないというこだわりがあり、であるからこそ、交響組曲まで昇華できたのだなとも考えたのでした。



いいねと思ったら、三つポチっとね!
にほんブログ村 スキースノボーブログへにほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへにほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へ
にほんブログ村    にほんブログ村      にほんブログ村 



0 件のコメント:

コメントを投稿