タングラム・パズル |
このスキー場の命名ですが、格好良く新しい造語だと、
でも、調べてみたら、 シルエットパズルの一つを指しているのが分かりました。
このパズルは、 さまざまな形のピースを組み合わせて課題の形を作りあげます。
それがタングラムでして、世界的に非常に有名なもので、 正方形がべースです。
日本では、”清少納言知恵の板” として江戸時代中期の書物で紹介されました。
でも、構成するパズルのピースが少し違っているので、 ジャパンメードでしょうか。
平安時代の女流歌人・ 清少納言が女児の知恵試しに考案したと言われます。
古典文学『枕草子』の作者として知られていますが、 才女らしい伝承と思いました。
それで、二十世紀の初めで、 二千以上の作品とも言える図形が知られていました。
七つの片々を使って、人間・動物・物・ 文字など自在に形が出来上がるようです。
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なまえをパンタンというのですが、 角を生やして笛を吹いている姿をしています。
開業当時、一般公募によって採用されましたが、 オリジナルはギリシャ神話でした。
パーンは、羊飼いと羊の群れを監視する神さまで、 山羊のような角を持ちます・
牧羊神といいますが、フルートのような横笛を吹いていますが、 音楽好きなのか。
神話の世界では、 竪琴の神アポロンと音楽の技量を競うことになっています。
田舎じみた旋律は野卑だったのでしょう、 アポロンの奏でる音色には勝てません。
こうして、悔しくも負けてしまったパーンですが、 どうしてタングラムになるのか。
平成4年2月14日滑走 パンタンが描かれています |
まあ、自然と融合する中で、ゆったりとした時間、 草原をおおらかに歌い、踊り、走る。
このことから、純粋に遊び心を表現したキャラクターだと、 リゾートは説明するのです。
なるほど神様の遊び心なのかと思ったものの、 タングラムまでには結びつきません。
ただ、リゾートですから、 遊ぶ人次第で四季をさまざまに楽しんでもらうのも事実です。
だからこそ、複雑な造形を可能にするパズルの創造性に、 引っ掛けたのでしょう。
というわけで、ここのゲレンデは、 同じ山に開かれた斑尾高原スキー場と隣同士です。
スキーブームの頃、あの”みだらお” と呼ばれたイケイケのゲレンデに対抗したのか。
いや、本格リゾートとして、開発コンセプトをタングラム& パンタンでガッチリ練りこんだのは、 さすがバブル期の東急不動産として心意気が違ったなーと思いつつ 、今になってそのことに気が付いた、周回遅れの自分がいるのでした。
おまけ:
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