2021年2月26日金曜日

身の回りにあるほとんどの花で、赤や紫、青の花は、主にアントシアニンの色素によって作られますが、そのためには多くの酵素が必要なので、それができないと白くなるんだって ー 河津桜・源平咲き(そのほか)

     
ご近所の歩道に植えられている早咲き桜が、はや満開になって見とれました。
それで、自宅から歩いて通勤している途中のいたち川でも、咲いているのです。

ごく普通に見られるソメイヨシノとは違って、花びらがやや濃いピンク色です。
大体、二月中には満開を迎えて、普通の桜が開花する頃に散ってしまいます。

その分、澄んだ冬の青空で咲く姿は華やかで、春のぼんやりかすむ空と違うな。
濃いピンクに青の対比が美して、歩道のたった一本の木であろうが見とれます。

その種類ははっきりとは知りませんが、テレビでもよく紹介される河津桜かな。
ただ、この頃に同じくカンザクラも咲きますので、どっちなのか判然としない。

ただ、花びらの色が濃いし、河津まで桜見物をしてきた印象から河津でしょう。
それで、この桜が咲けば、梅の花も、近所のご家庭のお庭でよく咲いています。

有名な曽我の梅林も、同じ頃に”梅まつり”が開かれますが、近所でも構わない。
この辺は、まだ農地と宅地が多少混在していて、梅の実を取る梅林もあります。

そういった小規模な果樹園の花でもいいのですが、少し歩けば市民の森もある。
それは、”まさかりが淵市民の森”と言って、開放的な梅林で休憩できるのです。

   
うららかな日和に、レジャーシートでも敷いて腰を下ろせば、古木の梅がある。
花の数は少なくとも、里山の丘陵に風が吹けば、花びらがはらはらと散ります。

それが風情でして、季節を外さなければ楽しめるので今年も出かけてみました。
昔は、梅林も密集していましたが、病害があったのか伐採されてしまいました。

このため、少し疎らになったのは残念ですが、梅はウイルスに感染するのです。
ウメ輪紋ウイルス(PPV)と言って、青梅の有名な梅林は全滅してしまった。

このため、植樹をして再開まで三年も要したんだけど、今年はイベントが中止。
コロナ禍で各地の梅林はイベントを自粛してしまって、近場の鑑賞が無難かな。

まあ、まさかりが淵は無名でイベントすらありませんので、のんびりしました。
それで、道すがら、同じ梅の木でも赤と白の花が咲くのを見たんだけど不思議。

      
この咲き方は、平安時代の源平合戦に因んで「源平咲き」というのだそうです。
なんでも、源氏が白い旗を、平氏が赤い旗で戦ったという故事を踏まえている。

もともとは赤い梅の木だそうで、色素ができなくなって白くなるのが理由です。
桃や椿、ツツジなどにも見られるそうですが、桜に源平咲きは見られないんだ。

だって、桜には元来濃い赤い花がないから、白く咲いても区別になりませんな。
というわけで、桜は濃い色が咲くとしても、せいぜい、ピンク色の河津桜です。

だから、色素ができなくなって白っぽく咲いても、全体が同じ色で咲いているような印象があるわけですが、そういえば、ツツジが咲くとピンクの中に混じって白い花が咲いていたりするのは、こういうことだったのかと新たな蘊蓄が増えたことに喜んだ自分がいるのでした。



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