2021年2月6日土曜日

滑走した当日、スキー客は十人もいなかったのですが、オールシーズンで行楽の楽しめる観光施設に進化したから、ゲレンデも安泰であろうな ー ヘブンスそのはら SNOW WORLD(長野県)

平成16年3月5日滑走
     
終末、夜遅く放映されるNHK番組、”ドキュメント72時間”が気に入ってます。
欠かさずに視聴していますが、 一昨年、このゲレンデが取り上げられました。

もっとも、ゲレンデの紹介ではなくて、お題は「長野 天空の絶景を眺めて」。
秋から冬にかけて、標高1600mの展望台を目指して、大勢の人がつめかけます。

お目当ては、空一面に広がる美しい星空と、この頃に見られる巨大な雲海なの。
遠くに見渡す南アルプスまで、真っ白な雲の海原が広がる光景に人々は絶句だ。

雲の地平から昇る朝日を見つめつつ、思わず願い事をする人も多いといいます。
そんなスピリチュアルに感化された”天空の絶景”に、人々は何を思うのだろう。

訪れた人々にインタビューしながら浮き彫りにしますが、ゲレンデはスルーだ。
でも、観光客が季節的に減る冬場の対策で、スキー場をオープンしたはずです。

クリックでPDF閲覧

加えて、通年観光も目的だったらしく、滑った時、夏のパンフも入手しました。
このパンフに、近隣にある高原の高山植物を紹介していますが、どうも月並み。

どこにでもある観光の目玉としか言いようがなくて、興味を引くものでもない。
なので、星空やら雲海は、後で企画の練り直しをして発案されたものでしょう。

実は、この阿智村には昼神温泉があり、中京圏からは車で二時間と好立地です。
だけど、当時は飽きられた観光地で、宿泊単価を下げてまで客を奪い合う始末。

これでは没落し低迷するのも典型的で、打開策には新しい村起こしが必要です。
このため、星空の美しさを目玉にする話が持ち上がって、取り上げられました。

もっとも、平成18年に環境省が実施した全国星空継続観測では、最高位の場所。
その認定を背景にして、打って出たのが平成24年ですが、実現まで苦節六年だ。

クリックでPDF閲覧
   
だから、スキー場の運営とは別に話が進んだ分けで、話をゲレンデに戻します。
実は、ここは、キティちゃんのキャラクターを担いだタイアップ企画なのです。

それで、どうしてサンリオとタイアップできたのか、ググっても分かりません。
一月に一二度、サンリオのキャラがゲレンデでアトラクションをしてくれます。

スキー場なのに、お子様向けのレジャー施設みたいになっているのが面白いな。
きっと、首都圏のピューロランドに行けない中京圏の家族連れには良いだろう。

そして、スキー専用ゲレンデになっているので、子ども連れのファミリー向け。
コース自体も初中級者向け中心に構成されていて、滑走距離も長くありません。

面白いのは、リフト全部をスノーマシンで有名な樫山工業が手掛けていました。
もちろん、スノーマシンも同社製が置かれていたので、オールインワンなんだ。

というわけで、最後に不思議に思ったのは、園原ハーフインターチェンジの件。
つまり、このスキー場に行くために東京から中央高速道を走らせると、園原ICでは降りることができず、手前の飯田ICで降りて下道を走るしかなくて、名古屋方面だけの出入り口としての機能を担っているのが、客層はみな中京圏からがターゲットなんだなと、思ったのでした。



いいねと思ったら、三つポチっとね!
にほんブログ村 スキースノボーブログへにほんブログ村 スキースノボーブログ スキーへにほんブログ村 旅行ブログ 旅日記・旅の思い出へ
にほんブログ村    にほんブログ村      にほんブログ村 



0 件のコメント:

コメントを投稿