秋になって、葡萄の房のような実がぶら下がる変わった街路樹を見かけました。
この房は、不格好でごつごつした印象ですが、中から熟した赤い実が見えます。
面白いと思いましたが、近所で見かけた街路樹とは一風変わった面持ちでした。
周辺ではイチョウ、クロガネモチ、プラタナスを見ますが、この木は何の木か。
興味が湧いて来て調べてみたらコブシの木と分かりましたが、木蓮の仲間です。
この木は、北海道から九州まで日本全国の山林や日の当たる原野に自生します。
落葉広葉樹なので、冬が来れば歯が落ちてしまうと思いますが、それは先の話。
青々とする葉を付けていましたが、そういえば早春に咲く白い花を思い出した。
確かに、この通りを歩くと白い花が咲いていた気がして、来年に確認しますか。
一方、横浜の桜木町にある横浜美術館前では、赤紫色の木蓮の街路樹が美しい。
スマホで写真を撮影する人をよく見かけたり、SNSで紹介する人も多いのです。
これを思いますに、花の咲く街路樹があれば、春の季節は景色が華やぐものだ。
一方、近所で街路樹にハナミズキのある通りがありますが、咲き方がわびしい。
なぜなら、花の色はしりゃピンクなどがあっても、咲いている花の数が少ない。
実に地味で、逆にコブシや木蓮では満開になるとまるで樹が化粧をしたみたい。
しかも、強い香りではありませんが、近くによるとほのかによい香りがします。
なので、街路樹としては、見てよし、嗅いでよしの木なのだろうと思いました。
ところで、コブシは、芳香料にも利用されたり、花は天ぷらの材料になります。
街路樹としては、香りもよくて食用にもなるという、なかなか有用な樹木です。
それで、近所に咲く風変わりな木蓮も見つけまして、幹に泰山木の銘板がある。
読みがタイサンボクで、これも木蓮の仲間ですが、大ぶりの花が咲くようだな。
マンションの通り沿いの敷地に植えられていましたが、大切にされている感じ。
というわけで、近所では木蓮の仲間が多いので、花の咲く春の到来が楽しみだ。
まあ、コブシの実から調べて出して面白かったのですが、この木の名の由来が、果実のごつごつとした姿形が手の拳(こぶし)に似ているからなのだそうで、そう言われれば、そうかもしれないとも思ったのでした。
おまけ:これがタマリンドの果実
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