平成17年にロープウェイが掛け替えられて、十年以上が過ぎてしまいました。
自分が前回滑走したのが平成5年で、この時は古いタイプのキャビン(客車)。
普通のロープウエィでは、けん引しながら客車を吊り下げる索道が一緒でした。
ところが、谷川岳では、けん引する索道が分かれていて複線自動循環式だった。
古い箱根のタイプを確認しますと、客車は索道に乗るだけで、ちょっと怖いな。
つまり、風の強い日だと索道から客車が外れやすいので運航中止になるだろう。
これに比べて、普通のロープウェイは索道にがっちり固定されているので安全。
見た目で普通のロープウエイにしか見えなくても、違っているということです。
ただ、キャビンが次々と連続して乗車するから、スキー場のゴンドラと同じだ。
そんな印象のある谷川岳のロープウェイですが、今度はフニクラがやって来た。
この愛称のあるシステムは、正式には複式単線自動循環式(DLM)と言います。
索道二本とも同じ方向に動き、客車はがっちりと握索するので、非常に安全だ。
しかも、索道が二本なので、強風で揺られても、安定した運行が期待できます。
一方で、索道の二本が同じスピードで上り下りをする、運転構造が気になるの。
ロープウェイの山麓駅に模型が置かれていましたが、なんと索道は一本だけだ。
ワイヤーロープを複数のリールに掛けて回しており、秀逸な設計に驚きました。
これなら、二本の索道が、等速で同じ方向へ移動するのも分かった気分になる。
こうなると、この手の策動システムが世界の主流になって行くのかもしれない。
世界的には、オーストリアのドッペルマイヤー・ガラベンタ・グループが有名。
国内では、日本ケーブルがライセンスで製造しており、谷川岳も設置しました。
フニテルの原理模式図 |
令和5年2月22日(水)滑走 |
それで、当日はピーカン照りで、滑走よりもフニテルに乗ってみたくなったの。
さぞや、谷川岳がきれいだろうと思って、奥利根スノーパークを後にしました。
だって、谷川岳ロープウェイまでは車で十分だから、行かない手はありません。
というわけで、午後から六千円也の一日券をはたいて、滑りがてら搭乗したの。
上さんも一緒に乗って、ゴンドラの乗り心地も良く楽しみましたが、上さんからはお帰りコースの田尻沢は危ないから滑らないでと言われてしまって、結局、山頂駅からのゲレンデリフトは、三回ぐらいしか乗らずに降りて来た、自分なのでした。
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