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こぼれ種の発芽だろう |
住まいするマンションの前を、鎌倉へ抜ける道路が通っていて県道の指定です。
このため、昔から交通量の多い道路で、JRに連絡する路線バスも走っているな。
加えて、そばには市民森があったり、急傾斜地区で保全森も残されているんだ。
早朝はウグイスのさえずりも聞こえて、シジュウカラは当たり前になりました。
ですから、都市部に自然が残されていると感じつつ、歩道脇の雑草も面白いな。
最近では、キキョウソウが咲いていましたが、その枯草のそばで驚いたのです。
丈のまだ低いとげだらけの木が生えていて、葉の形状からカラスザンショウだ。
アスファルト敷きの歩道に接する縁石の目地から、生えだしてきて逞しいのだ。
成長するにはかなり制約がありそうでも、既に高さが一メートルに達している。
まあ、これから町内会の草刈りで刈り取られていくのは、間違いないでしょう。
他にも、アカメガシワも刈り取られてはしぶとく芽を出して生き残っています。
なので、このカラスザンショウも、アスファルトの下で根を張っているはずだ。
しかし、こんな場所にどうして芽を出すことができたのかと考えてしまいます。
この木は、カラスが好んで実をついばむので名づけられたそうですがなるほど。
つまり、好みを食べたカラスが糞として落とした先が、この縁石の目地だろう。
まあ、脇に電信柱が立っていて、頭上には電力線が通ってそこに止まったのか。
糞を落として上手い具合に歩道の縁石目地に落ちて発芽したのは、間違いない。
それで、このカラスザンショウの葉が特徴的で、手で触ると特有の香りがする。
どうも、葉には油点があり、山椒にも似た強い臭いですが、ちょっと違うんだ。
甘いココナッツに似た匂いという人もいますが、自分は葉山椒の方が好きです。
というわけで、この樹木に咲く白い花から採れた蜂蜜は、なかなか貴重な一品。
フルーティーでスパイシーとのことですが、この樹木全体には、植物毒になるアルカロイド成分を含むので、それを逆手にとって漢方の生薬にする以外は、アゲハ蝶の幼虫たちの食草にしてもらうのが、無難かと思うのでした。
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