大葉の葉が食べられてしまった |
上さんが、台所で生ごみの中に芋虫がいると大声で叫んで、騒いでいました。
どうも、鉢植えの大葉から枯れた葉を集めて捨てた中に、隠れていたようです。
殺せばばよいのですが、上さんは優しいのでペーパータオルに包んでいました。
虫にも命があると思うのか、ベランダに出てまで、外に放り投げているのです。
自分は害虫と思いましたが、上さんは家の中でクモを見つけても同様にします。
なので、女性の優しい心持には批判する気もないので、何も言わないのでした。
調べてみましたが、大葉には”ベニフキノメイガ”という蛾が卵を産み付けます。
遠目で見ていた芋虫の姿形が、ググって出た写真に似ているので断定しました。
なるほど、ベランダの大葉の鉢の近くでは、ゴーヤも栽培中で虫が集まります。
ハエなども集まると感じていましたが、この蛾も誘われて卵を産み付けたのか。
何れにせよ、数鉢の大葉はほとんど葉を食べつくされ、茎だけの裸な寂しい姿。
ただ、途中の脇芽から小さな若葉が出てきているので、枯れてはいないのです。
なので、これから秋を迎えて花を咲かせ、種をつけるまで成長し続けるだろう。
まあ、これが今年初めて栽培した大葉の害虫体験になったけど、他もあります。
それは、現在勤めている事業所で、時々気分転換で敷地の中を歩いたりします。
それで、気が付いたのは、敷地境界線に貼られた金網フェンスの見た目でした。
部分的に急な斜面があるし、自治体所有地との境界は手入れがよくありません。
このため、草刈りも難しく、半ば放置気味の緑地があって、雑草も繁茂します。
この中で、フェンスをつたって旺盛に繁茂するのが、ヘクソカズラという植物。
ヤイトバナとも言いますが、白く丸い花を咲かせて、それなりに可愛らしい。
このつる性植物は、多年草で宿根が生き残って、草刈りをしても再生するんだ。
しぶとい雑草とも言えますが、ただ敷地内で見た葉が、やけに白っぽいのです。
枯れかかったようにも見えますが、しっかり花を咲かせていて生きてはいます。
なので、害虫のせいと思って調べましたが、これが”ヘクソカズラグンバイ”だ。
この虫の姿は、戦国時代、合戦の大将が采配に使った軍配の形にそっくりだな。
これから命名されたようですが、日本では近年の外来種になる昆虫だそうです。
まあ、この草は有用な植物でもなく野菜でもないので、害虫扱いになりません。
現在、分布域を拡大しているようですが、逆にこの植物を駆除してくれるのか。
それでも枯れそうになりながら結実しているので、死滅はなさそうな感じです。
まあ、共生の関係にあるので、共倒れにならないように、繁殖しているみたい。
というわけで、興味があれば、お近くのヘクソカズラの葉に着目して下さいな。
このヤイトバナは、昔、果実の絞り汁を塗布すればしもやけ、ひび、あかぎれに効果があり、化粧水にもなったので、民間薬として重宝されたようですが、今となっては単なる雑草扱いにすぎず、しかも軍配虫の餌食になるようでは、さぞ肩身の狭い思いをしているだろうと、思ったのでした。
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