2020年9月7日月曜日

発芽に失敗したと思っていたら、知らず知らずのうちに育っていて、開花するとは思わなんだ ー ツリガネニンジン(釣鐘人参)

その名は、根が朝鮮人参に似ているので

この花の種をまいたのは、数年前の春、確か五月頃だったのを思い出しました。
二十粒近くを撒きましたが、芽を出したのは数粒で、とても小さくか細い若葉。

毎日、観察を続けて水遣りをすると、やがて梅雨になって消えてしまいました。
山野草は、育てるのが難しいと思いましたが、植物の知識不足だからでしょう。

自分は北海道出身の道産子なので、秋に種子をまくという考え方がないのです。
暮らしてみれば分かりますが、厳しい冬を若葉で越冬するのは想像できません。

なので、何でも種子は春に撒くものだと思ってきましたが、ネットもそうです。
特にホタルブクロなどは、早春に種まきをすると紹介されていますが違います。

最初の花が咲いて種ができた頃が梅雨入り前なら、その頃に撒いて構いません。
やがて、芽を吹いて、年を越して、同じ頃合いに開花するパターンになります。

これが、植物の花暦だと思いましたが、二月三月に種まきをするとどうなるか。
開花に年を越す二年草ですから、早く撒いたからと言ってその年には咲かない。

なので、種の採れ時に合わせ、種をまいても構わないと思うようになりました。
それで、この釣鐘ニンジンは、種子の採取が、秋になった九月末頃にできます。

自分は、現在、横浜に住んでいますから、冬になってもそれほど寒冷でもない。
最近では、気温が零度を下回る日が無い年も当たり前になっており、温暖です。

なので、秋に撒いて発芽をすれば、年越しをするのはそう難しいことでもない。
これが北海道ですと、真冬には地面が凍ってしまう場所もあり、枯れてしまう。

このため、ホタルブクロは北海道では無理ですが、この花は越冬できるみたい。
生息域には北海道も挙げられていますし、高山植物の仲間もあるほどですから。

北海道礼文島は、低山でも高山植物

特にハクサンシャジンの名は知られており、自分も色々な高山で見かけました。
平地に咲くツリガネニンジンの高山型ということですが、この植物は生薬です。

古来、根を咳止めや痰を取る薬として使われ来て、若葉は山菜にもなりました。
なので、有用な植物だったのかもしれず、実は近所にこの群生地があるのです。

近くには農家がまだあって、その裏山で雑草に混じって花を咲かせていました。
ここは、市民の森の出入りに使う裏道で、人気も少なくて少し寂しい場所です。

だから、そこだけに自然が取り残されて、生き残っていたとも考えられますね。
いずれにせよ、そこで種を採取して、それが長い期間を経て咲いてくれたんだ。

というわけで、思いがけない花がベランダで咲いてくれたので、うれしい限り。
逆に、ご近所から分けてもらったウマノスズクサは、若葉をはやしてもすぐに枯れてしまうなど、用土が合わないせいだと感づいて至急取り換えたのですが、こちらもツリガネニンジンと同じく宿根草ですので、来年に目が出るまでは無事生き残ってくれよと、祈ってしまう自分がいるのでした。



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