2020年12月22日火曜日

植物学者には遠くにも及びませんが、自分なりに近所で発見した植物を特定する作業が意外と面白い - フユザンショウ(ご近所散策・その他) 

沖縄スズメウリ

自分の住むエリアは、住宅街なのに起伏に飛んでいて、毎日がハイキング気分。
近所のスーパーへ買い物に行くのにも、必ず坂を上り下りする日常なんですな。

せいぜい登っても高低差が三十メーター以内で、慣れてしまえば健康増進です。
このため、見晴らしの効く小高い場所から富士山が見えるので、地名が月並み。

富士見台とか、富士見が丘と名付けられており、陸橋には富士見橋の命名まで。
この橋からは確かに富士山への眺めがよいのですが、このそばに地区の最高点。

国土地理院の地図を見ると、黒ポツで86メーターと表記がされている地点です。
さすがに三角点ではないようですが、標高点として計測された丘と思われます。

それで、この丘陵の脇をすり抜ける坂道に沿って、冒頭の植物を発見しました。
真ん丸い形状の表面に縞模様もあり、ウリ科の植物らしいのは想像がつきます。

ただ、ラグビーボール状のカラスウリとは形状が違うし、表皮の模様も違うな。
縞模様も書道で字を書きなぐった下手糞さで、すっと縞が流れておりません。

なので、面白い植物だと思って、ググってみると”沖縄スズメウリ”と出ました。
地名からして南方の植物には間違いないようで、園芸用に種も販売されていた。

パッケージの写真が検索されてきたので、誰かが面白半分に撒いたのでしょう。
ただ、この小道の脇は茫茫とした薮になっていて、隣家の住民が撒いたのかな。

崖下は整理された区画の住宅街ですので、園芸愛好者がいたのかもしれません。
それで、このすぐそばで、山椒の葉によく似た低木を見つけてしまいました。


     
これはラッキーと思って、挿し芽ができるかもしれず、改めて訪ね直した次第。
じっくりと観察したのですが、山椒特有の粗目なギザギザ葉と違ってすんなり。

しかも、葉が二枚一組で枝から生えており、山椒の葉が交互に生えるのと違う。
枝から出ている葉が三列までしかないし、葉を揉んでも匂いが全くしないんだ。

ちょっと、違うと思って調べましたが、どうも、これはフユザンショウだろう。
葉軸に翼が付かないのが気になりますが、葉が落ちない常緑の雰囲気はあるな。

なので、来年、春が来たら調べに行くとして、残っていた数粒の実を採取した。
実が熟せば種子も採取できて、それを育ててみれば、どんな山椒か分かるかも。

一方、近くにカラスザンショウの幼木が数株ほどありましたが、違いは歴然だ。
葉っぱの大きさと長めな形状が全く違って一目瞭然で、見誤りはありませんな。

というわけで、この枝に赤いテープを巻き付けて識別しやすいようにしました。
今まで、あまり登山者の登らない踏み跡の不明瞭な山道を歩くとき、道しるべとして幹や枝に巻き付けてある赤いリボンやテープが役に立った記憶があるのですが、今回の目印についても、ふと思い出してやってみた分けでして、春になって薮が元の黙阿弥で茫々として来ても、この赤いテープでたやすく発見できるはずと考えた自分なのでした。



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