平日、会社へ出勤する時は、いつもお弁当を持参で昼食をとる自分がおります。
上さんがいつも用意してくれますが、それにインスタントみそ汁とデザートね。
この組み合わせが長年続いておりますが、この間のデザートは夏みかんでした。
梅雨入り前、お値段も手ごろなリンゴなどは、流通量も減って品薄の時期です。
代わりに、柑橘類の八朔や夏ミカンが出て来ますが、夏みかんは強い酸味だな。
ところが、この夏みかんは甘く、味わいがグレープフルーツにそっくりでした。
なので、帰宅してから、そう上さんに話すと、その果物に非ずと切り出される。
河内晩柑(かわちばんかん)だと教えてくれましたが、産地は大阪なのかなあ。
大阪が柑橘類の産地と今まで聞いたこともないので、不思議さでググってみた。
すると、河内は河内でも熊本県河内吉野村で発見されたからと、説明で驚いた。
つまり、この地名は、日本全国至る所にある一般的な地名でありきたりらしい。特徴的な河内弁が記憶にあったので勘違いしましたが、九州は柑橘類の産地だ。
しかも、交配品種ではなくて、偶然に発見された優れた実生の果樹なのでした。 偶発実生と言って、自然に落ちたり捨てられたりした種から育った果樹なんだ。
タイの文旦、ソムオー |
文旦の血を引いていると言われており、自然に交雑した香り豊かな黄色の柑橘。
タイに住んでいた頃、現地では分担をソムオーといって、手ごろな果物でした。
ところが、帰国して分担の値段を見ると千円以上もするので、手が届きません。
柑橘類にしては、少しボソッとした味わいでどうしても食べたいほどでもない。
だから、代わりにこの伊予晩柑を人生初でおしく食べられたので、幸せでした。
まあ、上さんの話によれば、安く売られており在庫の一層で最後の流通らしい。
というわけで、この手の実生果樹は、以前に、北海道の梨で”千両”も投稿済み。
偶然に発見されることも多くて、二十世紀梨などは、当時13歳の少年によってごみ置き場のまわりに生えていたのを偶然発見されるなど、発見の逸話も面白いので、この晩柑も記憶に残る果物になったのでした。
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