定年のリタイアまで残り数日ですが、職場の構内で新しい発見がありました。
それは、敷地内の裏手にある産業廃棄物の捨て場に残された緑地なのですな。
地味な場所で工場見学客などはおろか、ここを知らずに辞める人もいるはず。
なので、製造建屋と構内道路を分ける緑地などは見向きもされず雑草だらけ。
スギナ、ドクダミ、タンポポなど、ごく普通の植物が春から芽を出しますな。
やがて、雑草だらけになると、時折は出入りする園芸屋が除草に入りました。
しかも、緑地は石ころだらけで、知力はありそうもなく、瘦せ地のままです。
まあ、こんな場所に好んで植物を植えても、花が咲くかどうかはわからない。
でも、痩せ地でも年月が経つと、開花できるるような球根植物はどうだろうか。
そう思って、ムスカリとハナニラの小粒の球根を許可なくこっそり植えました。
自宅のベランダで栽培していた鉢から採取したもので、これらは繁殖力が旺盛。
ただ、球根が小さいので、開花まで二三年はかかると思って面白半分の試みだ。
こうして、植えてから、この緑地を通るたびに観察はしましたが、咲きません。
春先になって、この植物特有の葉が伸びているのを発見しましたが、それだけ。
咲かずに二年も経ち、今年の三年目で無理と思いましたが、急に開花しました。
特にムスカリは、林立するように青い花を咲かせており、実にきれいな色どり。
雑草もまだ生えず地面だけの殺風景だった緑地にも、これで春の花が到来です。
ですが、これから暖かくなれば、改めて雑草が旺盛に蔓延って、見栄えが悪い。
ムスカリ、ハナニラなども花も終われば、生えてい早く気も枯れてしまいます。
それも五月末までのことでしょうから、どれだけ繁殖してくれるか次第だろう。
というわけで、このまま球根が掘り起こされなければ、花は咲き続けるのかな。
本当は、フリージアの球根も植えればよかったのですが、とりあえずと思って植えてみただけのことで、間もなくリタイアしてしまう自分にとっては記憶に残る置き土産になったなと思ったのでした。
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