性質が丈夫な球根植物なので、あまり手入れを必要とせずに咲いてくれます。
栽培用土も気にせずに、鉢植えでも咲きますが、種子を付けない株もあります。
最初は受粉しなかったと思いましたが、今年の結実を見て考えが変わりました。
実は、同じ鉢にヤハズエンドウの種を試しに撒いて、緑肥の実験をしました。
マメ科の植物には根に根粒があり、窒素化合物を造る根粒菌を宿しています。
なので、土中で生み出される窒素成分は、肥料として土壌を豊かにするんだ。
このため、開花したらすべてに果実をつけていて、一部が弾け出しています。
果房の先端が割れたようになって、黒い種子が顔をのぞかせていたのですよ。
採取したら十粒くらいにはなったでしょうか、未だ割れていないのもあります。
恐らく、栽培用土に肥料が行き渡って、種子にまで栄養が届いたのでしょう。
似たような経験は、ツルボという球根植物の栽培でも、同じく体験しました。
種子から育てると二年くらいは開花しないようで、我慢して育てるしかない。
こうして、春に改めて芽を出しましたが、今年はもっと早く枯れてしまった。
これでは、球根がダメになるかもしれないと思って、土を入れ替えたのです。
加えて、余っていたゲンゲの花も、種取りが目的で数粒ほど撒いてみました。
どうせ、ツルボは芽を出さずに休眠のままと思いましたが、それが違いました。
ゲンゲの育つ中、ツルボも改めて芽を出して、か細くとも葉が伸びています。
鉢のサイズが五号と小さいのですが、ツルボの球根が三つで窮屈な育成環境。
これまでの栽培用土もスカスカで、おなざりな栽培条件もかわいそうでした。
それが同じ鉢にゲンゲが成長することで、土壌養分が改善されたのでしょう。
ゲンゲ自体はあまり結実していませんが、このまま枯れるに任せておきます。
そうすれば、用土も改善されるし、ツルボも秋口の開花が楽しみになります。
それで、ハナニラの種まきですが、採取後、このまますぐ撒いて良いのかな。
気になってネットで調べましたが、五~六月と指摘されていたので従います。
一方、ハナニラの球根は一度掘り上げて休眠させ、秋口になったら植えます。
その間、鉢が空くので種まきに再利用して、使った用土は他の土と混ぜて改良。
それを使って発芽させれば、開花までは最低でも二~三年はかかるのかなあ。
というわけで、球根植物でも種子を作るのは、生存戦略でサバイバルなんだな。
球根による株の図汚職は、種子と違って遺伝子が混ざらず、親と同じのクローンばかりになり、環境の変化に対応する点では脆弱ですが、色々な株と受粉することで遺伝子が混ざり合い、環境に強い集団をつくることもできるので、種子を作って繁殖を目指すのは、種の本能何だろうと思ったのでした。
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