2021年5月27日木曜日

映画音楽の著作権を確保しながら、クラシック作品にも転用していたなんて、なかなかやり手の作曲家だったということ ー エーリヒ・コルンゴルト(作曲家)

Kings And Row(1942年)

二十世紀の初め、プロの作曲家が、初めて映画用にオリジナル曲を作りました。
クラシック音楽の巨匠、サン=サーンスですが、説得された挙句、渋々なんだ。

当時は未だサイレント映画でしたし、音楽はBGMの伴奏に過ぎない時代でした。
しかも、上映会場も小規模なのでラグタイムピアノで演奏されていた程度です。

まあ、シーンを見ながら即興で演奏するしかないので、正式な作曲は不要だな。
このため、作曲を依頼されても、専門家も軽く見て引き受けはしないでしょう。

こうして、やっと発表された作品は、この大家のおかげか散逸せず残りました。
CDの録音までありますが、実に平凡で彼のクラシック作品には及びもしません。

映画の邦題は、”ギーズ公の暗殺”で、原題は”L'assassinat du duc de Guise”。
ユーチューブで検索すると映画も音楽も探せますので、視聴したい方はどうぞ。

さて、今年は彼の没後百年なのですが、このBGMは見向きもされないでしょう。
余りにも駄作なので、映画史上に残る作曲作品の第一号という指標ぐらいです。

映画音楽は、ここをクリック
  
まあ、これから、セリフとBGMを映像に同期できるまでに十数年かかりました。
これにより、トーキーの技術が確立されましたが、要するにサウンドトラック。

映画音楽の専門作曲家も登場しますが、そこに一時代を築いた巨匠が現れます。
その名はコルンゴルトで、ナチスのユダヤ人迫害を逃れてヨーロッパを脱出だ。

ハリウッド映画の招きでアメリカに渡りましたが、ここからが縦横無尽の作曲。
映画音楽のジャンルを確立した人と言われますが、オペラになぞらえています。

これは、楽曲中において特定の人物や状況などに結びつけたテーマの採用です。
これがライトモチーフで、”主導動機”とも言ってワーグナーの楽劇でお馴染み。

これを映画の登場人物、シーンに合わせ、これから何が起きるか連想させます。
例えば、”スター・ウォーズ/帝国の逆襲”では、”ダース・ベイダーのテーマ”だ。

クラシックコンサートにも登場
   
正式には、”帝国のマーチ”ですが、聞くとダース・ベイダーが登場する雰囲気。
音楽で連想させてしまうというアイデアを、ハリウッド映画に持ち込んだ分け。

なので、音楽史でも映画音楽の発展という貢献で非常に功績のあった人物です。
ところが、彼自身の業績は、映画産業の隆盛とは真逆で忘れ去られてしまった。

それでも、後年、彼の次男がプロデュースした映画音楽集のレコードがヒット。
これが再評価となって、クラシック作品の演奏される機会も、増えて来ました。

というわけで、このコルンゴルト作品の影響力は、現在に及んでいると思うよ。だって、彼の”Kings And Row(1942年)”のサウンドトラックを聞くと、ジョンウイリアムズが作曲した”スター・ウォーズ”のテーマをパクったんじゃないかと思ってしまうほどで、でも、この映画が公開された時、彼は十歳になっていて鑑賞したのかもしれず、そうであれば、影響を大きく受けてしまったとしてもやむを得ないなと、思うのでした。
   


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