2023年12月15日金曜日

ベランダで食草だけは用意して、アゲハ蝶の芋虫の成長を楽しんでいる老夫婦の今年の飼育総決算 ー 季節外れの蛹化(昆虫観察)

この場所から移動してしまった
       
昆虫は、外の気温により体温が変化する変温動物の仲間で、季節には敏感です。
このため、哺乳類のような恒温動物と違って、活動に適した気温の幅が狭いの。

その範囲は、10から30℃であり、25℃が生育する適温なのかもしれない。
だとすると、春から秋の4月~11月が主な活動できる時期にあたるのだろう。

それで、活発に活動できるのが、特に6~7月と9月で、繁殖も盛んになるな。
お家のベランダにアゲハチョウも飛来しますが、これまで年三回の羽化でした。

ただ、今年は異常でベランダで年越しの羽化があっても、産卵しに来ないんだ。
なので、近所の芋虫二匹を拉致して来て、何とか羽化させたのが七月のお話ね。

それから、産卵に来てくれよととジリジリしながらも、暑い真夏がやって来る。
こうして、遅れ気味の8月中旬、やっと産卵で飛来してくれてホッとしました。

以降はアゲハの芋虫を植物の鉢で見かけて来ましたが、遅れに原因があるのか。
実は、今年は鉢をベランダの床に直接に置いて、手すりの側に寄せていました。

このため、アゲハチョウが飛来しても、その鉢が見つけづらかったのでしょう。
以前は、エアコンの室外機の上に鉢を置いていたので、見つけやすかったはず。

置いた位置も高いから、手すりの柵より幹が上回って、すぐに飛来できたんだ。
けれど、幼虫が寄生虫に冒されてしまうので、今年は試しに引っ越したのです。

こうなると、鉢の場所も変わってしまって、発見するのが叶わなかったかなあ。
と思うと、植物の位置も、繁殖で記憶として次世代に伝えられていた感じです。

というのも、引っ越す前の鉢には、確実に二回目、三回目の産卵がありました。
つまり、羽化した成虫が、この位置を認識していて産卵に来たとしか思えない。

越冬蛹でも明るい緑色
          
もうひとつ、芋虫が9月末に蛹になる時は、年内には羽化しない越冬蛹でした。
それ以降、例年には、越冬する蛹をベランダのあちこちで見つけられたのです。

ところが、今年は暖かくすぎて越冬せずに羽化してしまった蝶がいるようです。
10月に入ってから産卵に飛来したようで、中旬になって卵らしきものを発見。

黒い、鳥の糞みたいな毛虫ものっそり動き出しても、もうすぐ冬が来るのです。
本当に蛹になれるのか不安でしたが、霜の降りるような気温でも大丈夫らしい。

ただ、日中活動する気温の時間帯も短くて、その間、餌の食いが細い感じだな。
成長に時間を掛けましたが、やっと11月末に蛹を目指して芋虫の脱走開始です。

というわけで、一匹一匹とどこへ旅立ったのか分からない、初冬の候なのです。
それでも、12月初旬では最高気温が20度になる年もあるようだし、暖冬の今年は15度を超える日の続く温かい年の瀬にもなりそうなので、残る五匹も無事に蛹になってくれよと、祈るばかりの自分なのでした。



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