2023年12月29日金曜日

冬枯れの野原で、ポツポツと黄色い点描がみられるのも、また格別な風情ではあるな ー コセンダングサ(植物観察)

     
実に地味な雑草で、花が咲いていたとしてもこれがキクの仲間とは思えません。
しかも、和名はセンダングサより小さい意味で名づけられたのに、実は大きい。

自分の撮影した株は高さが1.5メーターほどもあって、茎も低木の幹のようだ。
これなら、根に栄養を溜めて来年も芽を出すのかと思ったら、間違いで一年草。

だから、種子も面白い形をして、タンポポのぼんぼりのように付けていました。
調べると、植物にあるひっ付き虫の種子の一種で、細長い種の先端に鉤がある。

これが、服の繊維や動物の体毛に絡みついて、遠くまで運ばれて繁殖するんだ。
それで、マジックテープで呼ばれる面ファスナーは、この特徴を応用したもの。

スイスの電子工学者、メストラルが発明し特許を取得したのは七十年前でした。
なので、出願日から二十年の有効期間は、既に切れていますので使い放題なの。

だから、百均に行ってもこの商品が売られている分けで、中国製がわんさかだ。
日本では、マジックテープの名で売られていますが、これはクラレの商標です。

     
特許を保有する会社がクラレの関係企業にだったことから、名付けられました。
こうして、地味な植物も調べれば興味ある話題も見つかりますが、他にもある。

それは、アレロパシーで、植物の分泌する化学物質ですが、かなり強いらしい。
ほかの植物や虫を寄せ付けない作用や効果があるので、ある意味、俺様植物だ。

邪魔なら排除する気質ですが、強い成分を持ちすぎると自家中毒になりそうだ。
実際、セイタカアワダチソウは、自分の放出する成分で、中毒にかかって死滅。

何年か過ぎると、この植物は育たたなくなって、他の雑草が生えだして来ます。
こうして、何年かは他の植物が繁茂して、化学成分が中和されるとまた復活だ。

この繰返しは、コセンダングサにもあるようで、ブログに書いている人もいる。
なので、過ぎたるは及ばざるがごとしとしてはよく言ったもので、格言だなあ。

というわけで、構内通行路の反対は、種子を付けたセイタカワダチソウでした。
この種子が花粉のように細かくて、秋の花粉症としてアレルギーを起こす人も多いのですが、確かに触ってみると、ふわっと種子が飛び散るので、これか風に乗って、呼吸で華にでも入ったら、弱い人には一撃だろうなと、思うのでした。



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