2023年12月5日火曜日

帰化植物の命名には色々な方法もありますが、ハイカラなイメージから命名されたのだろうか ー メリケンガヤツリ(植物観察)

        
帰宅する道すがら歩いていて、この植物を見かけて恰好に興味を惹かれました。
鉄球にトゲトゲが付いた、暴力的な武器のモーニングスターみたいな印象です。

面白くて、ついスマホで撮影しましたが、ネットで調べると名称も奇妙でした。
”メリケンガヤツリ”って、アメリカから戦後に帰化した植物で、比較的新しい。

このメリケンは、アメリカあるいはアメリカ人のという意味で、使われますな。
今ではアメリカンなんでしょうが、昔は聞こえた発音通りにしていたのだろう。

未だに、メリケン粉、メリケン波止場、メリケンサックなどがお馴染みの言葉。
それで、アメリカから帰化した植物で接頭辞にメリケンが意外と使われている。

・メリケンガヤツリ 1950年代
・メリケンカルカヤ 第二次世界大戦後愛知県で発見
・メリケンニクキビ 第二次世界大戦後南西諸島に帰化
・メリケンムグラ 1969年岡山県で発見
・メリケントキンソウ 1930年代に和歌山県で発見

トキンソウを除けば戦後派ですが、どれも貿易で種子が持ち込まれたのだろう。
しかし、どの植物も地味な雑草でしかないのですが、メリケンで派手さはある。

なので、名前を聞いただけだと、勘違いしやすいような植物だらけと思います。
一方、今風のアメリカが先頭に来る植物は、美しかったり地味だったりとする。

・アメリカアサガオ  江戸時代末期に観賞用で渡来 赤や青の花がきれい
・アメリカセンダングサ 戦前から帰化 ”ひっつきむし”と呼ばれる
・アメリカネナシカズラ 1970年代 本当に雑草
・アメリカハナミズキ 明治末期の渡来  一青 窈(ひとと・よう)の歌で有名
 (アメリカヤマボウシ)

最後のハナミズキは、アメリカに贈呈された桜の樹の返礼として贈られた苗木。
この桜は、”日米親善”の象徴として米ワシントン・ポトマック川の並木で有名。

一方、ハナミズキは、日本の街路樹としてイチョウに次いで有名になりました。
イチョウ、ポプラに比べ大きくなく、病害虫もつきにくく、葉陰も作りやすい。

なので、この街路樹が全国的に広がりましたが、キリスト教徒には大切な樹木。
それは、キリストが磔(はりつけ)の刑に処せられた時、この木材が使われた。

十字架になった樹木だったからで、花言葉は、答礼、私の思いを受けて下さい。
なるほど、大ヒットした”ハナミズキ”の曲通りの意味だったねと、感慨深いな。

というわけで、西洋朝顔の園芸種で、アメリカソライロアサガオもありました。
まあ、太平洋をはさんで日米の交流は深まってゆくばかりなので、こういった帰化植物がわんさか大挙して日本へ上陸してくるのは、やむを得ないこととおもいますが、日本呼吸の植物をあまり侵害してほしくないとも思うのでした。



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