2023年12月27日水曜日

「あえて場違いなところで楽しみたい」と感じてしまうほどの雑多感でも、国定公園の指定地なのである ー 袖ケ浦ナンバー(千葉県房総)

       
移住した大学の同窓が、観光がてらに現地をぐるりとドライブしてくれました。
話によると、房総半島で、南房総市は館山市をぐるりと囲んだ市域なんだとか。

何だか、戦国国盗り物語みたいで、館山市は囲まれて籠城をしているみたいだ。
まあ、南房総市は、知名度がそう高くはない七町村の合併で誕生していました。

それに比べると、館山市は東京に近い高級リゾートの印象からプライドもある。
なので、近隣と合併する意識も無く、そのまま単独で自治体の道を選んみたい。

ただ、この地域は自動車のナンバープレートが、しっくりこない袖ケ浦の地名。
東京湾内でも京葉工業地域にある地名で、房総半島とかなりかけ離れています。

なので、地域で合併すれば、ご当地ナンバーを選べる条件を満たせるんだとか。
要するに、湘南ナンバーみたいに、おらが地域の地名を選べるという分けです。

こうして、合併話が持ち上がりましたが、新しい地名で譲り合いができません。
要するに、館山、鴨川、鋸南町は、観光地のネームバリューもあって残したい。

こうして、自治体の担当者は、それぞれの地域の住民に思い入れがあると判断。
名称を絞り込むのは難しいだろう、ということでも合併は見送りになりました。

という発表があったのですが、地名選びですでに心配する声も出ていたのです。
なので、話の顛末はさもありなんでしたが、別な面で場違いなお話はまだある。

それは、同窓が観光案内でドライブに誘ってくれた中で、道の駅に入りました。
それが、英国風の建物が場違いな不思議さの”風車とローズマリーの里”なんだ。

        
東日本で南国気分に浸れる日本なのに、シェイクスピア関連の施設と花の公園。
家屋ではその名残はあるにせよ、単なるお土産屋としての道の駅に過ぎません。

芝生があるので、ペットのワンちゃんを連れた夫婦連れが一休みしていました。
建設当時の思いはあったのでしょうが、国道沿いのフェニックス並木なのにさ。

というわけで、突っ込みどころ満載の南房総国定公園の管轄エリアなのでした。
他方、ここからそう遠くない”道の駅 和田浦WA・O!”は、古来房総がクジラ漁の場所だったためか、シロナガスクジラの骨格標本が戸外に陳列されたりして、クジラ肉のお土産品が見かけられるなど、房総半島は何でもありの頭がくらくらする思いなのでした。



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