2014年9月23日火曜日

化け猫が住み着いていたお山だから、ねこまんまが普通でしょ - 裏磐梯猫魔スキー場 (その一) (福島県)

平成2年12月23日件

スキー場の名前が非常に印象的でしたが、もともと猫魔ヶ岳という山の名前です。
磐梯山の西側に位置していて、一等三角点もおかれ非常に見晴らしが優れています。

何かいわれのありそうな感じでして、昔は化け猫が住み着いて人を食べていたらしい。
他にも、近隣の慧日寺の仏僧がネズミ退治のために猫王を祀ったとも言われています。

実際に伝承に関連して、山頂西側ピークには「猫石」と呼ばれる大きな岩もあります。
このお寺は今や遺跡が残るだけですが、建立は遡って平安時代の千年以上も前です。

当時から人々の暮らしが営まれ、稲作が行われていたからネズミ退治が必要になる。
進んだ仏教文化も民衆の中に浸透して、東北でも先進の文化地域だったのでしょう。

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会津盆地は、猪苗代湖と磐梯山の借景がきれいで、”うつくしまふくしま”の通りです。
福島県自らが名乗るように、この”うつくしさ”は豊かな会津地方がベースと思いました。

さて、そんな会津は実際の雪国で、ウインタースポーツの歴史は古いものがあります。
スキー場も数多くあり、この猫魔スキー場は首都圏のスキーヤーがターゲットでした。

ネーミングに連動するマスコットもデザインされ、もちろんスキーを履いた猫ちゃんです。
このコンセプトは、食堂のメニューまで徹底されていて、ねこま食堂にねこまんまでした。


トッピングには、かつお節やしらす干しがふりかけられ、アクセントはマヨネーズです。
加えて、ホテルでは”ねこまのねこまねき”のお土産スイーツを販売中だったりします。

こんな面白い話題が先行する中、中規模ゲレンデながらコースは考えられております。
白鳥が羽を広げたように初級者から上級者までのコースが振り分けられておりました。

縦に乗りつぐと滑走距離は最長距離も二キロを超えて、十分に楽しめそうな感じかも。
管理センター麓の標高も千メーター越えで、年によっては五月連休まで滑走できます。

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ただ、同じエリアの猪苗代スキー場等に比べ、高速のインターからのアクセスが悪い。
ここから目的地まで標高を上げていきますが、雪道走行を覚悟せねばなりません。

と言うわけで、開発した小針グループは乱脈経営が祟って雲散霧消してしまいました。
第三セクターと共に出資していたスキー場自体が、その後二回の倒産を経ています。

それでも、星野リゾートがスポンサーに名乗りを上げたのも磐梯山の知名度でしょう。
夏場は国立公園の観光地として輝いておりますし、経営者がどうなろうと雪質が申し分ないゲレンデは生き残っていくものだと、思うのでありました。


おまけ:
もう少しパンフレットをコレクションしましたので、次回の投稿で紹介させていただきます。
乞う、ご期待。
  

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