平成2年3月25日滑走 |
今となっては、同じ群馬県では、 これぐらいの規模のスキー場が普通になりました。
もし、スキーを滑ろうという目的だけなら、 ここまで出かけずに他を選ぶかもしれません。
この周辺なら、 草津もあれば鹿沢ハイランドもパルコール嬬恋も散らばっておるの です。
東京の練馬からなら軽井沢までノンストップで、 後はこの有料道を北上する順路です。
ただ、この道路料金が馬鹿にならず、 出発点からだと軽く五千円を超えてしまいます。
ケチって軽井沢から国道経由でもいいのですが、 若干遠回りで不便さは避けられない。
それに、 万座に至る白根側ルートは必ず道路が有料になるため倹約も中途半 端です。
浅間白根ルート・有料道路通行券 |
こうなると、上越の湯沢インターへ行く方が、 安上がりでスキー場も選り取り見取りです。
他方、沼田・水上ならもっと手前で交通費が節約できてしまい、 万座の影は薄くなる。
結局、このゲレンデは冬場の温泉旅に、 スキーを足せばベストになるんじゃないのか。
つまり、目的の主従が逆転して、 スキーはたまさか冬のレジャーだからという意味です。
これが背景になったのかどうか分かりませんが、最近、 ゲレンデがこじんまりしました。
二年前に朝日山ゲレンデが休止され、 万座とプリンスの二ゲレンデになってしまう。
そこでは二基のペアリフトがあって、 長い方は八百メーター近い距離があったのです。
それだけで十分に楽しめるコースですが、 道路で隔てられてアクセスが今一良くない。
ただ、自分の滑った時も、 このゲレンデは雪が不足していてか、閉鎖されていました。
結局、滑り降りることができず、 今となってはちょっと残念で悔しい思いもが残ります。
他にも、千二百メーターのクワッドリフトが廃止されてしまい、特徴が少なくなりました。
標高千八百メーターの起点とトップの二千だって、標高差があまりに物足りない。
滑走距離も長くて千五百メーターほどで、 ゲレンデもバリエーションに頼るしかない。
このため、このクワッドが、 ゲレンデの広がりに良いイメージを与えていた気もします。
つまり、西部系お得意の林間コースがここに設けられていただけに、実に惜しい。
お隣の草津温泉と同じに知名度も高いのですが、 本格的な開発は戦後の話らしい。
西部グループが、温泉開発に併せて、道路にホテルにスキー場もオープンさ せる。
基本的には、 この白根ルートが開通し交通の便が改善されたゆえ、 発展につながった。
と言うわけで、もし滑りに行こうという人がいれば、 ぜひ泊りがけをお勧めしたいのです。
スキー場は、単なるつまみにすぎず、 四季を通じたメインディッシュは温泉なのでした。
雪見の露天風呂に酒をたしなむとすれば、 スキーはアトラクションのひとつでしかない。
ここは、無理せずにレクリエーション、 レジャー気分でこのゲレンデを滑ってもらいたいとも思うのでした 。
おまけ:
グーグルドライブはこちらから 注:コースマップ出典元→オールスキー場完全ガイド’95( グーグルドライブはこちらから 現在のゲレンデ |
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