2014年11月13日木曜日

給料未払いの挙句、代表が失踪するなんて推理ドラマの筋書みたい - 神立高原スキー場(新潟県)

平成3年3月9日滑走

このスキー場は、車で行くなら関越道の湯沢ICから降りて一般道に入ります。
国道17号線へT字路の合流ですが、右折なら湯沢・石打丸山方面です。

一方、左折なら苗場・かぐら、そして、この神立まではわずか四キロの道程です。
運転も楽で、チェーン装着が必要なのは、この一般道からスキー場まででしょう。

それで、このスキー場の照明が朝早くから点灯されていて、非常に目立ちます。
もし夜中に首都圏から出発すれば、湯沢に入ってくるのは未だ薄暗い早朝です。

道路照明は明るいのですが、その内、進行方向の山腹が光って見えて来ます。
山の上がフワーッと浮かび上がったように見えるのですが、これがゲレンデでした。

実はこのスキー場、ゲレンデまでは駐車場から登行リフトで登らねばなりません。
長さ六百メーターほどのペアリフト三本で、どんどんスキー客を運び上げています。

グーグルドライブはこちらから

従って、滑走コースが山の上なので、照らされて浮かんでいるように見えるのです。
ただ、実際にはこのリフトに併行して、初心者向けに下山コースも存在しています。

面白いレイアウトですが、忘れ物をした時に車まで戻るのは、かったるいでしょう。
距離もかなりあるし、車中で休憩したり食事を取るようなミニバンではどうなのか。

こういった車種は、ファミリーやグループ向けでして駐車場は近いほうが便利です。
普通、管理センターに近いゲレンデなら、一番広がりがあるはずなんですがね。

さて驚くなかれ、このスキー場は、シーズンの最盛期に来場者は百万人でした。
この数字を達成するには、日帰り客も大切で長い営業時間が見方になります。

だから、朝の五時半から営業を始めていて、これにオールナイトも足されました。
いやはや、スロープの素材ともいうべき、天然雪は散々こき使われていましたな。

それでも上越ですから雪はよく降りまして、コンデションは常に安定していたのです。
まあ、アイデア勝負で成功しても、後発ゲレンデに儲かる期間は限られていました。

バブル期に開業してブームの過ぎ去る間はわずか十年ですから、実にはかない。
他のスキー場と同様に集客数は大きく減少しまして、経営陣も二転三転します。

パインリッジリゾート神立へ改名しても母体が破産して、また元の名に戻る始末。
余りに負債が大きくて事業の譲渡もできず、単なる運営権だけがたらい回しです。

こういったスキー場の運営は、”事実は小説よりも奇跡なり”の例えどおりでしょう。
結局、借地料やら給料も払えなくなって、今季は営業を断念してしまいました。

それも代表者が突然失踪した挙句に、給料未払いが発覚する前代未聞さです。
しかも、事態が発覚した直後に株主総会が開かれ、会社の解散が決議される。

まさに、推理ドラマの筋書きみたいで、しかも代表者は未だに行方知れずみたい。
これも、競艇の胴元、日本船舶振興会が出資した素性で博打同然だったのか。

と言うわけで、ゲレンデにまつわるお話は、叩けば叩くだけホコリが出るのでした。
一方、ゲレンデ自体は積雪・雪質とも恵まれていただけに、ぜひ残ってもらいたい。

当時、雪が深々と降っている中を滑ったのですが、ゲレンデ全体が見渡せません。
どんなスロープがあって、どれほどの規模なのか、はっきり見当も付きませんでしたので、次回に滑る時にはぜひ晴れ渡った青空の下で、思う存分滑ってみたいとも思うのでした。


おまけ:

クリックで拡大します
 

いいねと思ったら、二つポチっとね!
にほんブログ村 スキースノボーブログへ
にほんブログ村 スキースノボーブログ スキー場・スノボー場へ





0 件のコメント:

コメントを投稿