平成3年3月2日滑走(ナイター) |
住所が、福島県耶麻郡猪苗代町大字川桁とあって、字(あざ) でたまげました。
カーナビがそろそろ普及し始めていた時でも、 愛車はカセットステレオが限度です。
CDプレーヤーなんか以っての外でして、 目的地の探索もドライブマップだけでした。
今なら、事前にグーグルマップでチェックすると、 地図上の下見で何とかなります。
でも、当時は地図帳と首っ引きになって、 レトロにルートを決めていた分けです。
しかも、スキー場のオープンがひっきりなしで、 マップも完全には網羅できていない。
こうなると、住所を頼りに探すのですが、 字となればカバーするエリアも広すぎます。
山の中へ分け入るアクセス道路も、 細い一本線ですからどこを走ればよいのやら。
結局、出たとこ勝負で何とかたどり着けるの根性で、 さっと出かけてしまうのでした。
それで、このスキー場はJRに川桁駅があることから、 この地区だろうと察しました。
とにかく、駅の前までは行ってみましたが、 猪苗代湖も近くにあるせいか平野です。
南には水田地帯も広がっていて、 ゲレンデに向いた山があるようにも思えません。
クリックで拡大します川桁駅・リステル付近の地図 |
ただ、北側には山の端も見えていましたので、 とにかくそちらへ車を走らせました。
細い町道を、ぐるぐる、 迷路に入ったかのように走り回ったのですが、見つからない。
誰か外にいる人に聞こうと思っても、振り始めた雪のせいか、 人影すらありません。
スキー場の道標も見当たらず、 当てずっぽうに走り回るだけで途方にくれました。
ところがどっこい、道路の先に白い大きな建物が、 ひょっと見え隠れし始めました。
ここじゃないかと思いまして、 走り出したら道が二車線になって急によくなります。
おー、やっとたどり着いたなーと思いましたが、 なんと市街地から目と鼻の先でした。
こんなに近いのがイメージできずに、 もっと北のほうの町内をうろついていたのです。
これがために、ずいぶんと時間を費やしてしまって、 もう午後二時を過ぎています。
ゲレンデを見る限りでは小規模な感じで、 ナイターで滑っても十分じゃないのか。
それにナイター券がとても手ごろな価格だったので、 ナイターに決めてしまいました。
営業の始まるまで時間もありますし、 先ずは車の中で仮眠して英気を養います。
グーグルドライブはこちらから |
ところで、このスキー場は滑るというより、 モーグル大会の番組中継でよく見ました。
FISワールドカップの選手権が、 毎年のように開催されていたのを覚えています。
この競技種目ですが、コブを滑り降りるテクニックが重要で、 日本人好みでした。
途中、ジャンプ台から空中を舞うエアの演技も大切で、 技の競い合いみたいです。
こういった競技の性格ですから、 日本人の創意と工夫好きにマッチしたのでしょう。
後年、長野で里谷選手が金メダルを取りましたが、 下地ができていたと思います。
と言うわけで、このスキー場は、 この競技の裾野を広げる役割を果たして来ました。
貢献度は計り知れない中、 一方でホテル専用のゲレンデには違いないのです。
名前も、ホテルリステル猪苗代と言いまして、 スキーブーム絶頂期に仕上げられました。
特にウイングタワー棟の評判が高くて、じゃらんのサイトでは、 ホテルプルミエール箕輪と同じスコアの4. 1となっていますので、 今度は上さんを引き連れてリゾート気分で出かけてみようかとも思 ったのでした。
おまけ:
リステルスキーファンタジア・ナイター券(裏) |
注:コースマップ出典元→オールスキー場完全ガイド’95(
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