2020年4月8日水曜日

アビガン、カレトラとか言わずに、コロナウイルスに効きそうな薬は、この際、何でも試してみるべきだろう - 丸山ワクチン(コロナウイルス)

     
還暦ジジイの昔語りになってしまいますが、コロナに引っかけてひとくさりを。
母が亡くなったのが高校生の頃、末期がんで転移が進んだ状態での最期でした。

後で聞かさたのですが、特効薬の話を聞きつけて父親が東京まで出向きました。
それは、抗がん効果があると世間で知られ始めていた、丸山ワクチンという薬。

もっとも、当時は法律上で未だ薬として認められていなくて、臨床治験薬です。
なので、簡単に処方ができなくて、同意書にサインした上でもらうことになる。

取り寄せはできましたが、その効力を確かめることもなく、母は旅立ちました。
まあ、最期の最期だったので、余命はかなくワクチンの力は発揮できなんだな。

当時、テレビ番組でも紹介されましたが、とある患者さんに衝撃を覚えました。
それは、ワクチンの投与を続けながら、癌細胞が皮膚を破って露出した姿です。

その癌細胞は生きたままですが、ワクチンのおかげで増殖が抑えられています。
老婦人が患ったのは乳がんでしたが、乳房が醜い癌の色に病変していました。

映像で見た姿は、かなり毒々しいものがありましたが、ワクチンの威力はある。
その効果をまじまじと患者さんから感じて、母に効いたらと悔やんだものです。

ただ、このワクチンは患者さんによっては、効く効かないか明確に分かれます。
しかも、効いた人でもワクチンの投与を止めてしまうと癌は増殖するのでした。

なので、医学界では、このワクチンは効かないとして無視してきた事情もある。
でも、効いた人の中には劇的に癌がなくなったしまった人もおり、不思議です。

まあ、実際、丸山ワクチンは、法律では皮膚結核の薬で、がんは対象外でした。
それなのに効いてしまう辺り不思議だったのですが、最近は研究が進みました。

       
薬の効くメカニズムも解明されたのですが、結論はがんに直接作用しないんだ。
代わりに、白血球を活性化させて、がん癌細胞を攻撃しやすくするサポート役。

この働きには、血液中の樹状細胞が一役買いますが、この機能を強めるんだな。
ワクチンによって機能の高まった樹状細胞は、白血球に攻撃を仕向けさせます。

もっとも、がん細胞は、増殖するために異物として検知されない悪さもします。
なので、通常の樹状細胞は感度が低いままで見過ごして、増殖され放題になる。

ところが、丸山ワクチンは細胞の働きを高めて、がん細胞を発見しやすくする。
要するに、免疫力を高める作用があるという事で、免疫療法のワクチンだった。

そして、その免疫力の高め方が、不治の病、がんを攻撃したから注目を浴びた。
そんな感じだったのではないかと思いますが、現在では抗がん剤と併用します。

なので、単独はちょっと無理でも、ちゃんとした薬剤として承認されましたな。
まあ、犬猫病院でも、手術を希望しない飼い主んさんのために使用されるとか。

因みに、ワクチンは結核菌の青山株から精製されたもので、BCGも似ています。
結核菌を弱毒化したのがBCGでして、現在、コロナウイルスで脚光を浴びたな。

それは、BCGを止めてしまった欧米諸国で、この感染症の死者が多いという事。
これに対して、これを止めなかった国は犠牲者が少なくて特徴的なのはドイツ。

ベルリンの壁が壊されて東西ドイツが一つになるまで、東側はBCG接種が義務。
一方、西側は義務化を止めてしまったので、BCG接種に人口差が出てしまった。

これをコロナウイルスの死亡者数で、東西を比べたら東側が圧倒的に少ない。
これから、BCG接種によって、この感染症に耐性があるという推測が生まれた。

本当かどうかは分かりませんが、ならば免疫療法の丸山ワクチンはどうなのか。
個人的には、特効薬が完成していない現状では、試してみる価値はあると思う。

というわけで、丸山ワクチンの思い出からコロナウイルスまでつながりました。
コロナウイルスも結核も、同じ肺という臓器に病巣が広がるわけで、樹状細胞が活性化して肺の病む特徴を効果的に免疫細胞に伝えることができるのなら、BCGであろうが丸山ワクチンであろうが、抗体(獲得免疫)作りに役立ってほしいと願う自分がいるのでした。



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