御年103歳の世界最年長指揮者が、ギネスの世界記録を更新したのそうです。
ただし、クラシックの指揮者ではなくて、ジャズバンドでタクトを振りました。
どうも、職業として指揮している感じがなくて、記録狙いだったのかもしれん。
それでクラシック界は高齢な指揮者が多いのですが、ブロムシュテットもそう。
97歳の世界最高齢で現役に指揮をしていますが、はるばる日本へ来日している。
NHK交響楽団の桂冠名誉指揮になって十年ちかくになりますが、例年の演奏会。
ただ、もうすぐ百歳の年令を考えると、今年が最後かもと思ってしまいますな。
自分の場合は、Eテレの日曜日のクラシックアワーを視聴しますが、若々しい。
ですが、フル演奏では立ったままタクトを振れなくて、最近は着座しています。
そりゃそうだと思うし、ズービン・メータさんも、最近は座って指揮している。
演奏が終わって式台から降りる時も、コンサートマスターが介助しているほど。
歩く姿もおぼつかなく、さすがに十時間以上のフライトで来るのはつらかろう。
だから、最後の演奏会かもしれないと思って、聴衆から拍手は鳴り止みません。
それでも、御本人は拍手に答えて何度も舞台に戻る姿を見て、素敵だと思った。
あの年齢ながら凛とした姿を見せていますが、芸術界で人生百年時代の主張だ。
そう思うと、自分はあと何年、元気に生活できるのだろうかと思ってしまうな。
それで、世界最高齢のピアニストは、百歳を超えても結構な人数が存在します。
特に、日本人の室井摩耶子さんは103歳を迎えまして、無事これ名馬でしょう。
これに比べると、バイオリニストは腕の力が衰えやすく、引退する人も多いな。
ただ、イヴリー・ギトリスだけが、95歳を過ぎてなお演奏会を続けていました。
一方、十歳に満たない年齢でオーケストラと共演した吉村妃鞠ちゃんもいるな。
となれば、年齢で考えるより、演奏活動の年数でギネス認定をしたほうがいい。
ブロムシュテットさんは、指揮者として本格デビューしてから70年ぐらいだな。
ひまりちゃんなら、70年後はまだ80歳に達していないから演奏しているかな。
というわけで、体力の衰えを上手にカバーしながら現役の芸術家は多いのです。
まあ、小澤征爾をはじめ、八十代でお亡くなりになる芸術家は当たり前なのが普通うになってしまいましたが、それを考えると、大阪フィルの朝比奈隆さんが93歳だったのは、長命であったなあと思ってしまうのでした。
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