2015年1月11日日曜日

レオナルドダビンチもオコジョを描いたんだよ - 一の瀬・高天ヶ原ゲレンデエリア(志賀高原)(長野県)

白貂を抱く貴婦人』(しろてんをだくきふじん)

イタリアのルネサンス期を代表する博学者、レオナルド・ダ・ヴィンチが描きました。
女性の肖像画の傑作ですが、彼は一生涯で僅か四点しか残しておりません。
  
その内の一点なのですが、絵柄では貴婦人がかわいい動物を抱いております。
ウイキの説明では白テンとしていますが、英語ではアーミン(Ermine)でした。
  
それで、このアーミンは日本で言うところの”オコジョ”という小動物を指しています。
しかも、標高の高い山岳地域にしか生息していない、イタチ科のオチビさんです。
  
丸顔で耳が丸く、目がクリンとしていて、冬になると体毛が真っ白に変わります。
この絵を見ますと体全体が白いので、おそらく冬毛の時期のオコジョなのでしょう。
  
英語サイトから拾った

自分も、このオコジョに南アルプスの登山中に、実際に遭遇したことがありました。
人が危害を加えないのを承知しているのか、自由気ままに遊びまわっています。
  
初めは甲斐駒ケ岳の黒戸尾根コースの八合目で、次に北岳の縦走路でした。
そこは熊ノ平小屋だったのですが、どちらも登山コースとしては静かなところです。
  
標高も二千五百メーターを超えており、かなりの標高を登らねばならないのです。
ただ、北アルプスも結構登りましたが、そこでは一度も見かけたことがありません。
  
思うのですが、表銀座とか裏銀座と呼ぶぐらいで、登山客が多すぎるのでしょう。
天上の山塊に棲み付く動物ゆえ、喧騒を持ち込まれてはたまらんと思うのです。
  
これに比べて、南アルプスは静かな山歩きを楽しめ、動物たちも安心なのです。
こうなると、冬の志賀高原は、オコジョにとってやかましいところに違いありません。
  
スキーシーズンには、リフトも稼動していますし、BGMやら放送も流れたりします。
夏場は、その騒がしさに比べれば静かになりますが、車で通える観光地です。
  
こうなると、ちょっと厳しい生息環境なんじゃないかと、正直に言って思いました。
さて、志賀高原のマスコットは、昔から冬毛の白いオコジョが採用されてきました。

グーグル画像でググって見ました

名前が分からなかったのですが、二年前に”オコミンと名づけられていたようです。
ゆるキャラに昇格して、長野県のアルクマ君と一緒に観光PRをしてもらいましょう。
  
というわけで、このエリアには、”タンネの森オコジョ”というゲレンデがあるのでした。
コース的には、初中級者のコースですが、タンネ=モミの木が散在しています。
  
木々の中を抜けて滑っていくと、いかにも自然の中を滑っている感じがしました。
高天ヶ原と一の瀬ファミリーの真ん中にあって、簡単に滑り込めるゲレンデです。
  
マンガチックなオコジョ
   
この周辺のスキー場は、県道が分断しているとはいえ、コースが縦横無尽に連絡しあっているので、全体が一つのスキー場のような印象もあり、一日をフルに使って大いに楽しんでもらいたいと思うのでした。
  
 
おまけ:
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