2015年1月7日水曜日

アクセスではちょっと不利なんだから、ここをベースにスキーのハシゴをしようか - グリーンピア津南スキー場 (新潟県)

平成3年4月20日滑走

田中角栄氏は越後の出身で、四十年以上前にわが日本国の宰相でありました。
日本列島改造論で時の人になり、このグリーンピアも業績のひとつになったのです。
この津南町にある施設は、出身地域に利益誘導のごとく招致したものでしょう。
当初、建設のコストは172億円と巨額になり、地元もさぞや潤ったかと思います。

同じ頃、新潟と東京をつなぐ上越新幹線関越自動車道が建設の最中でした
この手の公共事業を進めたのも角栄さんで、スキーヤーは感謝せねばなりません。

交通面でのアクセスが至便になり、その後のスキーブームを下支えしてくれました。
特に、湯沢から石打にかけてのスキー場銀座は、ものすごく賑わってくれました。

今となっては昔語りですが、このグリーンピアもこういった時代を背景にしております。
全国津々浦々では十三ヶ所がオープンしましたが、その後の実態は惨めでした。

旧厚生省の役人が、公的年金を流用して士族の商法に挑戦した結果ですな。
国民の老後を守る年金給付が、それ以外の用途に安易に使われておりました。

費やしたお足も、五十六年間で七兆円近くに達しており、頭がクラクラして来ます。
ど素人の商法は赤字続きで、経営もずさんで、投下資本の回収もできずじまい。
  
結果、二束三文で地元の自治体に払下げられ、事業はトカゲの尻尾きりでした。
こうして、平成十七年には、すべてのグリーンピアの譲渡が完了しておしまいです。
  
このグリーンピア津南も、運営者が交代して”ニュー”が冠につけられておりました。
一方、付属するスキー場は、多少リフトの改廃がありましたが、昔のままです。
  
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ただ首都圏から出かけると、湯沢周辺のスキー場に比べて距離的に遠くなります。
自動車なら、もう一時間の運転が必要になり、雪道も覚悟しなくてはいけない。

国道353号線の十二峠越えでは、標高を上り詰めますし、カーブも連続します。
冬の山岳路を運転している気分で、スタッドレスタイヤの装着が当たり前でしょう。

この国道は、昔は志賀高原へアクセスする抜け道としても、紹介されていました。
確か、昭和62年出版の”極楽スキー”の中で、書かれていたと記憶しています。

ホイチョイプロダクションの監修ですが、「気まぐれコンセプト」の漫画で有名でした。
当時は、群馬から軽井沢方面へ抜ける上信越自動車道が開通しておりません

志賀高原抜け道マップ
クリックで拡大します
 
このため、なるべく高速道で距離を稼ぐルートとして、考え出されたのだと思います。
ただ、規模の大きい野沢温泉戸狩温泉のゲレンデも、途中で通過するのです。
 
運転がイヤになったら先に立ち寄ることもできるわけで、ここも候補になるでしょう。
後は、滑って楽しんでから宿に向かえばよく、選択肢が広がったのかもしれません。
  
というわけで、このスキー場は、新幹線の越後湯沢駅から送迎バスを使いましょう。
宿泊者のために、結構な頻度で往復していますので便利だと思いますし、ガーラ湯沢スキー場などへ滑りにに出かけることもできて、機動性がアップすると思いますので、ぜひ一度出かけてもらいたいと思うのでした。
 
 
おまけ:
グリーンピア津南リフト回数券(裏)
グリーンピア津南駐車券ステッカー
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