静岡県の伊東市長選では、田久保市議が、現職市長の候補を打ち負かしました。
ついこの間の地方自治体選挙で、自民党の退潮傾向をはっきり示した選挙です。
こういった結果は、他の地方選挙でも連鎖反応が起き始めて、自民党は危うい。
ただ、この新市長が学歴を詐称していたと、地元建設会社の社長が告発をした。
選挙では、図書館の巨額な建て替え計画を推進か、凍結かが争点になりました。
もちろん、自民党候補は三遷目の勝負で、この建設が大きな目玉だったのです。
市民は、それにノーを突き付けて田久保候補に投票しましたが、反対派もいる。
それが、地元建設業者で、図書館は将来のおいしい仕事だったのは間違いない。
こうなると、新市長のあら捜しで、辞職に追い込むという急展開になりました。
どうも、学歴を詐称していたらしく、東洋大学を卒業していなかったのが露見。
選挙管理員会では、偽造卒業証書をちらりと見せられて、信用してしまったな。
本当は卒業すらしていなくて、除籍されていたというのが、実態のようでした。
もっとも、中途退学と違って学校側の判断でなされるもので、多くは学費未納。
学業を続ける見込みがないと判断されて抹消されますが、中途退学よりますい。
伊東新市長の場合、卒業か否かでのらりくらりの弁明でしたが、結果は辞職だ。
学歴詐称の汚点を残したまま、本人はやり直し選挙に打って出るとのことです。
ところで、これとは関係なしに、最近自分の読んだ小説では、学歴詐称がネタ。
主人公と友人関係にあった男が、東北大震災に遭遇したらしく音信不通になる。
尋ね探すつてもあらかた出尽くして、主人公は、安否確認で父親を訪問したの。
そうするともう死んだものと冷たく言い放ちますが、原因は学歴のことだった。
片親で大変だったのに、授業料と仕送りを四年間も続けて卒業すらしていない。
しかも親に見せた卒業証書が、偽造されたもので偽造元から強請られてもいた。
だから、父親は既に縁を切ったとして、息子は亡き者として捜索願いすら拒否。
小説のタイトルは、”影裏(えいり)”といいますが、映画化もされていました。
主人公は、釣り仲間の彼を思い出しつつも、友人の消息は最後が海釣りだった。
防波堤の沖からせりあがる津波を見たまま、吞み込まれてしまったと夢想する。
一方、彼の父親は底意地の悪さなのか、どこかで生きているだろうというのだ。
育て上げても、息子の性格を決して好意的に受け取れていなかったのが悲しい。
というわけで、辞任した田久保市長は、ひょっとして再選するのではないかな。
というのも、熱海土石流がきっかけで東伊豆の急傾斜地区の無理な開発が顕在化して、特にメガソーラー建設を阻止する運動のかじ取りをしていたのが、この田久保女子であったわけで、かの町は観光都市でもありますから、環境破壊で災害を起こされるよりも環境優先へかじ取りする市民が多いだろうと、自分なりに判断するのでした。
注:その後、辞任せずに続投するつもり。辞めない石破こと、女石破だな。
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