2014年12月11日木曜日

コルティーナ・ダンペッツォのリゾート地をもじったみたいね - 白馬コルチナ国際スキー場(白馬コルチナスキー場)(長野県)

平成3年4月6日滑走

四月は季節の衣替えみたいな月で、冬から春へ劇的な変化が起きるのが面白い。
特に、季節もののウインタースポーツは典型的でして、スキーはその代表でしょう。

つまり、来季までは当分の間、お預けになり、これに新年度の開始も影響して来ます。
予算、学校教育、企業決算など、日常の生活を律する日付が改まってしまうのです。

要するに、季節に対する気持ちの入替えが先んじますが、自然はそうはいきません。
天候とてそう簡単に区切られるものでもないし、季節は徐々に変わっていくものです。

そうなると、ゲレンデのコンデションも、三月末と四月初めでは似たり寄ったりです。
だから、四月のスキー場は、スキーヤーも寄り付かなくなって閑散とするのでした。

車で出かけるスキー客も一斉に来なくなりますので、道路が事のほか空いております。
フルシーズンなら渋滞で混雑するわ、雪道でノロノロするわで、余計にイラつきました。

一方、白馬エリアで一番北側に位置するコルチナへは、ちょっと遠いので行きづらい。
他方、自分は何時までも滑っていたい人種ですから、四月は十分にシーズン中です

このため、四月になれば出かけやすくなるはずだと、この時期を逃さずに狙いました。
道路は嘘のように空いていて、ルンルン気分で快適にドライブできて実に楽しい。

  
ゲレンデもガラガラで、リフト待ちを気にすることなくガンガン滑りまくってしまいました
その手前にはグリーンプラザホテルがあるのですが、まるで専属ゲレンデみたいです。

滑った後にホテルのロビーへ行ったのですが、高い吹き抜けの天井がすばらしい。
デザインが、まるでスイスのチロル地方か、どこかの建築を模したように思えました。

もっとも、スキー場名のコルチナは、コルティーナ・ダンペッツォから借用したようです。
北イタリアはドロミーティ山脈の麓にあるリゾート地ですが、日本とは関係がなくもない。

冬季オリンピックも開かれ、アルペン競技で日本人が初めてメダルを獲得しました。
初猪谷千春さんが、回転で銀メダルを獲得したのですが、これに続く人が現れません。

以来、トリノオリンピックで皆川選手が四位になるまで、なんと半世紀が過ぎています。
それだけ、アルペンスキー界は選手の層が厚くて、壁を越えられないのかもしれない。

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そんなヨーロッパアルプスの地名をもじったゲレンデですが、面白いレイアウトでした。
二つの尾根にはさまれた谷間にメインのコースがあって、リフトでまず登っていきます。

この両尾根へはリフトに乗り換えてあがりますが、稜線上がコースになっているのです。
そして、稗田山尾根という南側の稜線からは、白馬乗鞍国際スキー場へも行けました。

ただ、この時は既にスキー場が営業を終了していて、残念ながら滑られませんでした。
現在は、この乗鞍のわらび平ゲレンデ自体が、コルチナスキー場に譲渡されています。

昔と比べて規模も大きくなったし、コースバリエーションが増えたっていうことでしょうか。
というわけで、滑走距離が多少短くとも、豊富な中上級者のバーンを満喫しました。

もう一度行きたいかと問われたら、躊躇なく滑りに行きたいと答えてみたくなるゲレンデレイアウトですので、今なら混雑もしていないでしょうから、今度は雪質の良い二月あたりを狙ってみようかとも、思うのでした。


おまけ:
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