2024年12月7日土曜日

羽根を持つ昆虫が、完全変態に進化した起源は古くて、約三億年前の石炭紀にまでさかのぼれるという ー アゲハ蝶のサナギ(昆虫観察)

       
間もなく師走の月が来る前に、アゲハの芋虫が脱走して、サナギになりました。
昨年、脱走していった芋虫は多かったのですが、見つかったのは三匹だけです。

それに比べて、脱走第一号でそのサナギを発見できたのは、うれしい限りです。
来年の四月が来れば、羽化から大空へ羽ばたいてくれるはずと期待しましょう。

今年の天気は、夏は異様な猛暑だったのですが、秋が来ると気温は平年並みだ。
朝方の気温も十度以下にまで下がってきましたが、日中はポカポカ陽気なんだ。

まあ、温暖化の傾向は否めませんが、この日中の暖かさこそ芋虫には救いです。
昆虫は変温動物なので、気温が上昇して体温も上がれば、餌が食べやすいんだ。

最終齢の芋虫がサナギになる直前など、葉っぱに食らいつく音が聞こえるほど。
芋虫の近くで耳をそばだてていると、カリカリという音がかすかに聞こえます。

なるほど、むしゃぶりついているなあと思いつつ、食欲が旺盛なのは当り前だ。
たくさん食べておかなければ、越冬できるサナギには成れないからでしょうな。

      
十二月になって初めの週は、温暖な天気予報なので、みんな脱走していくはず。
比べて、昨年は中旬でも脱走もせずに悠長に葉を食べている芋虫達が多かった。

他には、昨年の方が風の強い日が多くて、陽が射しても気温が上がらなかった。
今年は、冬型の気圧配置が早めに訪れて、日中は、風も吹かずにポカポカです。

そんなことを思いつつ、毎朝、ベランダへ出てみて、芋虫たちの数を数え直す。
今日は未だ脱走していないなとか、上さんとの間で、芋虫達の行動が話題です。

というわけで、アゲハ蝶の観察で、完全に変態する生態は、興味が尽きません。
卵から幼虫、サナギを経て羽ばたく成虫の段階まで、我が家のベランダでここ数年は観察してきたのですが、惜しむらくは、時々飛んでくるクロアゲハにも、産卵してもらいたいと思う自分なのでした。



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