2024年12月13日金曜日

冬は昆虫たちの姿がめっきりと見えなくなりますが、昆虫採集より冬越しの観察をするのが面白いよ ー 紅葉とアゲハ幼虫(昆虫観察)

      
週末、紅葉の楓を愛でようと、舞岡公園に行ってみたら、散りかけていました。
それでも、何本かはちょうど頃合いに葉が主に染まっていて、楽しめたのです。

例年、師走のはじめに出かけると楽しめましたが、今年は、数日出遅れました。
その差のせいか樹木の個体差なのか、早く紅葉した木々は落葉していたのです。

そんな寒空の時期ですが、我が家のベランダではアゲハの芋虫たちが元気です。
六匹がへンルーの葉にむさぼりついていましたが、そのうち二匹が脱走開始だ。

芋虫はゆっくりと匍匐前進して、鉢の背後にあるシェードの網をよじ登ります。
その仕草がかわいいのも、体の表面の模様が目玉みたく見えてしまうからです。

一匹は見届けましたが、後でもう一匹が蛹になる場所を求めて消え去りました。
アゲハ蝶も、越冬する蛹の産卵で、ここの環境が良いと思って飛来するのかな。

脱走開始だ!
      
ここ二三年はそうですが、十二月に入ると蛹になれずじまいの幼虫もいるんだ。
そりゃあ、ベランダでも気温がかなり低くなりますから、昆虫も厳しいだろう。

変温動物ですから、日中、ベランダに差し込む日光で、温まる必要もあります。
置いてある温度計を見ると、天気次第では18度くらいまで上昇してくれるな。

そうすると、芋虫たちも活発に動いてヘンルーの葉を食べているのが分かるの。
耳をそばだてていると、カシャカシャ音がするくらいなので、食欲はあるのだ。

あと四匹が残っていますが、厳しい寒波が襲来しても何とか乗り切れるだろう。
というわけで、残りも蛹になって中庭の花壇で羽ばたけよと期待する師走の候。

今年の十二月は例年よりも寒いのだそうですが、昨年は暖冬でも晴れの日が少なくて風の日も多くて意外に寒く感じたのとは違って、冬型の気圧配置が続いて風も吹かずに日中の陽光が差し込むポカポカベランダになれば、芋虫たちとっても好都合なのだろうと思うのでした。

おまけ:
 12月11日、最後の一匹が脱走していきました。無事にさなぎになってくれ。



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